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224日目 ページ31

誰も話すことなく綾瀬の寝息が小さく聞こえる中、理鶯がそっと口を開いた。





理鶯「小官は綾瀬に会ったのも、貴殿らと会ったのも最近だ」

左馬刻「いや、まぁ、最近ってほどでもねぇけどよ……」





理鶯の急な話題に左馬刻は少し驚きながらも言葉を返した。手はずっと綾瀬の頭を優しく撫でながら左馬刻は理鶯の言葉に耳を傾ける。





理鶯「綾瀬は昔からこうなのか?今日はいつもと違い感情の浮き沈みが激しかったが…………いつもはもっと……」

左馬刻「…………無表情って言いたいんか」

理鶯「小官は綾瀬のそれを否定する訳では無いが、子供にしては少し感情がコントロールされすぎていると思う」





綾瀬と仲が良くいつも隣にいる一椛。綾瀬と比べると一椛は子供らしく、時に大人で年相応の感情表現をするが綾瀬はそうではない。


理鶯は出会った時からずっと気になっていたそれを初めて口にした。左馬刻はその理鶯の言葉を受止めスっと綾瀬に視線を落とした。





左馬刻「……俺様と綾瀬が初めて会ったのはこいつがまだ10歳くらいの時だ」

理鶯「そんな昔から知り合いなのか」

左馬刻「おー…………でもそん時にはもうこうだった」




左馬刻の言う「こうだった。」その意味を理鶯は理解し少しだけ眉間に皺を寄せた。それを横目に左馬刻はコーヒーを飲みながらも続ける。





左馬刻「10歳のガキがよ、『泣き声も笑い声も頭に響くんだって。知らないの?』とか言うんだぜ。流石の俺様も何も言えなかったわ」





乾いた笑いをこぼす左馬刻は「まぁ今はよく笑うようになったけどよ」とまた綾瀬の方に視線をやり毛布の上からポンポンと優しく叩いた。


繰り返し一定のテンポで叩いていると綾瀬の目が少しだか開かれた。「ん、」と小さく声を上げゆっくりと首を動かす綾瀬に左馬刻は「悪ぃ、起こしたか?」といつもより何倍も優しい声で話しかける。





綾瀬「ん、…だい、じょーぶ…………」

理鶯「綾瀬、気分はどうだ?」

綾瀬「まだ、ちょっと…………あたまいたい……」





頭痛が酷いのか熱に侵されてか、綾瀬は自分の目から零れるそれを乱雑に拭い目を擦った。しかしそれを左馬刻は「擦んな」と止め指でそっと涙を掬いとる。


綾瀬が起きたため左馬刻は体温を図らそうと体温計に手を伸ばし綾瀬に手渡した。受け取った綾瀬はモゾモゾと体の向きを変え、それを脇の下に挟んだ。

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(名前)(プロフ) - めっちゃ面白いです!続き楽しみに待ってます! (2021年9月16日 16時) (レス) id: 715eb0f246 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - こんばんは、とても好きです...推しの妹...最高です。何度も、1度でいいから巨乳にしてあげて、と思いました笑 ありがとうございます。 (2020年12月4日 2時) (レス) id: 36fe9cda9a (このIDを非表示/違反報告)
- すごく面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年12月2日 14時) (レス) id: da44bbcede (このIDを非表示/違反報告)
- pixivの方も占ツクも一気読みしました!!!(誕生日のやつサイコーでした)天才ですね!面白くて、続き楽しみに待ってます!! (2020年6月20日 22時) (レス) id: 2b5e55dd8b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 高瀬さんの3択爆笑しましたww高瀬さん私も結構好きですw (2020年4月25日 19時) (レス) id: 0ad758797f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suzusen | 作成日時:2019年12月30日 23時

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