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先生(トミー) 6 ページ10

「なんであんたがここにいるの?」

怒気を含んだ彼女の声に体が固まるものの
体の中から声を振り絞って彼女の問いに答える

「…っと、先生にまとめプリント貰ったから
採点だけしてもらおうと思って…」

そう答える私を勢い良く睨みつけた後

つかつかと私に歩み寄り
彼女は私の手の中にある、そのプリントを入れていた青いファイルを取り上げた。

「これ、トミー先生の使ってたファイルじゃない
なんであんたが持ってんのよ」

睨みつける彼女の瞳にさらに体が強張る。

そのファイルは、
プリントがかさばるから、これも良かったらあげる
と言って先生がくれた青いファイルだった。

ただのファイルじゃない。
いつも先生が使ってる、少しだけ角の曲がったファイル。

先生のいつも使っている物を私にくれたのが
本当に嬉しくて…

宝物にしよう、大切にしようって決めてた

その大切なファイルを彼女は叩きつけるように
床に落とし、勢い良く踏みつけた

「な…!なにするの!?」

「あ、ごめん〜!落としちゃった
でも、中に入ってるプリントは無事だよ?」

そう言ってニコニコとファイルを踏みつけながら
言う彼女の手には、先生が私のために作ってくれた
プリント

先生の手書きの解説付きの、私だけの…

「そのプリント…返して…お願い…」

「…分かった、返してあげる」

涙ぐみながらそういう私に
素直にプリントを手渡そうとする彼女に
少し安堵し、手を伸ばそうとした瞬間

彼女はニタっと笑い
手に持ったプリントを勢い良く
破き、それをゴミクズのように
1つにまとめ、私の手の上にそれを置いた。

「なに…するの…っ」

「トミー先生に近づいてこないで!
私の方が!好きなんだから」

「だからってこんな…酷い」

バラバラになったプリントを見ると
先生の気持ちも、全部ズタズタに引き裂かれた
気持ちになって涙が溢れてきた

「次近づいたら…あんたがトミー先生のこと
好きだってこと、色んな人にバラすから!!
トミー先生にもね」

「…っ!」

富永先生のことが好きだってバレたら
先生の側にもいれなくなる。

先生に振られるのだって分かってる。

でも…なによりも私が嫌なのは…

先生に私の気持ちを知られて
こうやって積み上げて来た距離が狭くなってしまう

今までみたいに話せなくなる

それを考えただけで、私はその場にいてもたっても
いられなくて、気づいたら走り出していた。




「A!?」




先生が私のことを呼ぶ声にも気づかずに。

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マリン - シンデレラの話すごく良かったです!あとリクエストなんですけど、カンタくんとみんなには秘密で付き合ってる設定の話が見てみたいです!出来たらでいいのでお願いします! (4月30日 19時) (レス) id: f743f30378 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最高過ぎました!!トミーさんのもっとみたいです!! (4月22日 17時) (レス) id: 5fbdf69980 (このIDを非表示/違反報告)
ふなっちぃ(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます。すぐに対応させていただきました。 (4月22日 16時) (レス) id: 7686772828 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - この作品はオリジナルフラグ対象作品ではありませんのでオリジナルフラグを外してください。 (4月22日 16時) (レス) id: 34346084b5 (このIDを非表示/違反報告)
黄色 - 良かったです。これからも頑張ってくださち (4月22日 16時) (レス) id: 2a718ccb0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふなっちぃ | 作成日時:2017年4月20日 15時

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