# パレット 【 ヒプマイ短編集 】

お姫様 × Doppo.K ページ12

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俺は今試されている…のか？








仕事が終わっていつも通り帰ればいつもは聞こえる「 おかえり 」の声が聞こえない。


ま、まさか誰かに攫わ.れた！？！？


それとも俺に愛想を尽かして出て行ったのかな…。


そうだよな…俺なんかがあんな女神と暮らせてたこと自体が幻想だったんだ…。








重たい足取りでリビングに行くとソファーの上でぐっすり眠っているA。


カシャ ッ 。


可愛い。あぁ、可愛い。この写真さえあればあのハゲ課長に何を言われても耐えられる。








『 ンッ…。 』







え！？！？


気付かれた！？！？


てかなにその声…可愛い。


可愛いけど、俺だって男だから。








「 でもこんなにぐっすり眠ってるし申し訳ないよな…。 」







『 ど、ぽ…？ 』







「 …起こした？ 」






『 ううん、大丈夫。

それより、おかえりなさい。 』








寝起きの ふにゃッ とした笑顔に心臓が大きく跳ねる。


( その笑顔で『 おかえりなさい 』は反則だろ…。 )









「 ただいま…！ 」







『 ん、ねむい。 』






「 もう寝ていいよ、起こしてごめんな。 」






『 ん〜、独歩、一緒に寝よ…？

ぎゅ ッ てされてたい…。 』







あぁ、もう…はぁ…。


可愛すぎんだよ、ほんと…。


なんで俺の彼女こんなに可愛いわけ…てかこんな可愛い子が俺の彼女でいいのかな、幸せすぎてなんかもう女神…。









『 独歩にぎゅ ッ てされるの好きなの。

独歩が守ってくれてるみたいで、王子様みたい。 』








「 じゃあAはお姫様だな。 」








『 独歩のお姫様になれるなら幸せすぎるよ…ンッ…。 』








ストン ッ と寝てしまったA。


ゆっくりと寝室に運び横にする。


かわいい。









「 どんなことからも守ってみせるよ。 」









(( え、独歩が隣りで爆睡してる！？ ))


(( 嬉しそうな顔してるしよほど良いことがあったのかな？ ))









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