# パレット 【 ヒプマイ短編集 】

安心 × Jyakurai.J ページ26

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先日お付き合いを始めたばかりの私は彼氏である神宮寺寂雷先生の家を訪れていた。









『 素敵なお部屋ですね…！ 』








「 ありがとう。 」









モノトーンで統一された部屋はとても落ち着いていて先生らしいお部屋だ。









『 夢みたい…( ボソ ッ 。 』









「 ん？どうしたのかな？ 」








『 いえ！こうして先生の家に遊びに行く日が来るなんて夢みたいだなぁと思いまして…。 』








「 まぁ、元々は私の家ではなく外を散歩しようとしていたのだが生憎の天気だからね。 」







ここまで酷い雷雨は久しぶりだなぁ…。


雨はすごい降ってるし、感覚は短く雷が鳴る。






バツ ッ ！








『 …ッ！ 』








「 おや？停電かな？ 」









辺りが真っ暗で何も見えない。


…ッ 、怖い。









『 せん、せ…ッ 。 』








「 私はここにいるよ。 」









後ろから腕がまわって、抱きしめられているのが分かる。


…ッ、恥ずかしいけど…落ち着く。








「 Aは暗所恐怖症だったね…。

私としたことが、すまない…。 」








『 あ、謝らないでください！

先生がこうして傍にいてくださるので今はとても落ち着いてます…。 』








「 …泣かせてしまったね。

Aは笑顔の方が似合う。

電気がつくまでは私がこうしていよう。 」









ぎゅ ッ 、と強くなる先生の腕。


凄く心地よくて、彼氏が寂雷先生で良かったと心の底から思える。








『 寂雷先生、ありがとうございます…。 』








ぎゅ ッ と抱きしめられた腕に温もりを感じて、このままずっとこうしていたい、だなんて。


…私本当に先生しか見えないんだな。








「 ふふッ 、ではずっと抱きしめていますよ。 」









…ッ 、聞こえてた…ッ！


…ほんともう、敵わないです。









(( おや？電気つきましたね。 ))


(( 私もAと離れたくないので、もう少しこのままでいてもいいですか？ ))









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蘭様リクエスト



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