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永瀬side
朝来て、あいつを見てすぐにわかった。
なんで熱あるのに来てんねん。
関西の頃から毎日毎日ベタベタくっついてよく見ていたこともあってか、紫耀の体調にはすぐに気がつくようになった。
体温の違いもわかるし、表情や声色でも体調悪いんかすぐわかる。
でも…今の俺に話しかけることはできんかった。
高「しょお、今は休憩なんだし休もうよ」
平「…けほっ、いいって」
頑なにレッスンを休もうとしない紫耀に少し苛立ちながらも遠くからその様子を眺めていた。
高「…」
永「…ッ」
やばっ、、海人と目あった。
スタスタ…
高「れん、あの…しょおさ…」
永「…熱あるんやろ」
高「えっ?…わかってたんだ…」
他のみんなはあんま気がついてないみたいやけど、俺はすぐにわかってしまうんよ。あいつのことなら。
高「…なんで分かってるのに止めないの?俺が言ってもダメなの、れん、お願い」
永「…俺は、知らん…」
高「れん!」
永「…なんやねんっ」
そんなん言われたって……話しかけづらいやん。
高「れんお願い。このままだとしょお倒れちゃうよ。しょおが無理しすぎること、れんならよく分かってるよね」
永「……俺は……俺には関係ないから…」
高「、、れんっ!」
耐えきれずに部屋を飛び出した。
俺には関係ない、関係ないんよ。
永「はぁ…」
何してんねんやろ…
しばらく自販機の前のベンチで休憩してからレッスン室に戻ると、何やら人だかりができていた。
永「どしたん?」
Jr「ああ、平野が倒れて…」
永「…え…」
よく目を凝らすと、真っ赤な顔の紫耀が先生やジェシーたちに肩を支えられていた。
平「ハァッ…ハァッ…」
振「医務室に運ぼう、みんな、自主練してて」
Jr「はい!」
高「しょおっ…」
俺が止めてたら…倒れる前に休ませられたんかな。
あの時、、声をかける勇気さえあれば…
高「…れん…」
永「海人…」
運び出される紫耀を呆然と見ていたら、いつのまにか目の前に海人が立っていた。
高「今のれん……すごいカッコ悪いよ…。れんが止めてくれてたら……れんなんか嫌い…」
そう言って紫耀たちの後を追って行った。
俺が止めるべきやった?
そんなん他のやつでも……
岩「れん、大丈夫?」
永「え?」
岸「しょう、、心配だよな」
永「…ああ、、そやな」
心の中は心配でたまらんかったんやと思う。
気がつけば医務室の方へと駆け出していた。
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晴はる(プロフ) - masumiさん» masumiさん、コメントいただきありがとうございます!ちびっこ紫耀くん気に入っていただけてて嬉しいです(*^^*)久々の登場だったのかな?たまに話数余ったら書いてます笑 また余ったら書きますね!これからもよろしくお願いします(^^) (2022年8月3日 0時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントありがとうございます!ちびっこ紫耀はよく読みたいというお声をいただけるので、残った話数で書いてみました!どんな話にしようかと思ったんですけど、カオスでしたね笑 楽しんでいただけてよかった!41章もよろしくお願いします! (2022年8月3日 0時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
masumi(プロフ) - ちびっこ紫耀くんのお話待ってました(^^)/ありがとうございます。またよろしくお願いします(*^-^*) (2022年8月2日 20時) (レス) @page50 id: 773d2c854b (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» ちびっこ紫耀の話、見ました。飛行機のマネして走り回ったり机の周りを回ったりソファーの上に乗って跳ねたり微笑ましい光景でしたがめっちゃカオスな展開でしたね。面白さと驚きでいっぱいでした。イヤイヤ期ってとても苦労するんだと思いました。40章お疲れ様でした。 (2022年8月2日 17時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - まやさん» まやさん、コメントいただきありがとうございます!そしてまたまたリクエストありがとうございます(*`・ω・´*)ゝ腹痛系ですね!またお話考えてみます(^ ^) (2022年8月2日 10時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2022年6月28日 18時