俺らが紫耀を守るから40

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岩橋side

神「俺、、ごめん…。俺がついてたら…」

岩「じんのせいじゃないよ…」



いつもは明るい神宮寺も、表情が暗くすごい落ち込んでるみたいだ。

それにこんな廊下に一人でいたんだもんね。
そりゃあ不安にもなるよ。



岩「しょおについててくれてありがとね。絶対、大丈夫だよ」

神「…玄樹……、ああ、そうだよな…」



少し微笑んでくれたことにホッとした。



ガラッ


永「あっ…！…あのっ、しょおはっ？！」

看「もう大丈夫ですよ。どうぞ」

岸「よかったぁ…」



胸を撫で下ろし、処置室に入るとベッドに横たわる紫耀が見えた。



高「しょお、、頑張ったね…」

永「ほんまよかった…」



体は少し赤くて腕には点滴。

口には酸素マスク…


酸素マスク？



岩「先生、、あの……酸素マスクしてるのって…」

先「ああ、、アナフィラキシーショックで呼吸が不規則になっていたのと、高熱が出ていて苦しそうでしたので念のため付けています」

神「高熱？」

先「アレルギー反応のせいもありますが、元々熱があって体調も悪かったんじゃないかと思いますよ」

永「、、また隠したんやなこのアホ…」



やっぱり体調悪かったんだね。

気づいてあげられなくてごめん。

今は眠れてはいるみたいだけど、熱が高いせいか「はぁ、はぁ…」としんどそうだ。



先「平野さんはカニを食べられたということですが、今までも召し上がられたことはございますか？」

高「…あっ、あります。でもその時はここまでひどくはならなくて…」

神「俺も一緒に行った時に食べてるのを見ましたが、その時も大丈夫でした」

先「そうですか。今回強く出てしまったのは、やはり免疫力が落ちていたのが原因かと…」

永「そうやったか…」



本当、アレルギーって恐ろしいんだね。


念のため一晩入院ってことになって、面会時間ギリギリまで病室にいることにした。



神「…俺、しょうが体調悪そうなこともわかってたんだ…。収録の前も声かけたし、、その時…止めてたら…」

高「じん…」

永「…そもそもさ、、なんでしょおが食ったん？マネさんはスタッフさんにアレルギーのある食べ物をちゃんと伝えたって言ってた」

岩「うん、たしかに、、おかしいよね…」



これは起きたら事情聴取だ。

一体何があったのか、本人の口からちゃんと聞かなくちゃ。


結局その日紫耀が目を覚ますことはなく、俺らは名残惜しくも一言ずつ声をかけて病室をあとにした。


また明日来るからね、紫耀。

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