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平野side
平「…っはぁ……ぅっ…うぅ…」
読むだけで涙が溢れてきてしまい、とてもセリフを口に出してる余裕なんかなかった。
明日ここのシーンの撮影なのに…
覚えなきゃいけないのに…
平「うっ……ゔーーー…」
もし俺もこの子みたいになったら、ママと離れることになったら、、耐えられない…
平「ぐすっ…ママっ…おばあちゃんっ…」
俺、もう…この役、、できないよっ…
涙が止まらなくて、その晩、外が明るくなるまで泣きながら台本と向き合い続けた。
平「…お願いします 」
結局ほとんど睡眠は取れずに撮影に挑んだ。
メイクが必要なくらいに顔色が悪くて隈もあったから、スタッフさんからはかなり心配されたけど。
監「はい、シーン59いくよ」
平「はい…」
シリアスなシーンってこともあって、撮影中のスタジオは静まり返っていた。
平「…俺…幸せ、、だった……母さんの…元に生まれ…ﾊｧｯ…て…」
母「何言ってるのっ…まだこれからも生きるのよっ…」
弟「お兄ちゃん頑張ってっ！」
家族構成も、まさに俺の家と酷似していて、、芝居というより、正直思いのままリアルに演じていた。
それが、よくなかったのかな…
平「……」
休憩中、楽屋に戻ってもさっきのシーンが頭にこびりついていた。
あの時、、俺のママが入院した時、病室のベッドに横たわるママは本当にしんどそうで。
もしママがいなくなったらって何度も考えてしまって、頭を振って忘れようとしたけどどうにもならずに一人泣いたこともあった。
心がしんどい。
そうだ…廉、、廉に…電話…
スマホに触れたところで手を止めた。
俺、ここ最近廉に頼ってばっかり…
ダメだよこんな迷惑かけて…
廉だって仕事で疲れてるのに、俺のために夜中まで起きて待っててくれて…
平「……はぁっ…」
スマホをバッグにしまい直した。
平「…うっ……」
しんどい…
心が、、堪らなく重くて…
平「ひっく、、ママ……うぅーー…」
まだこの後も撮影があるから、メイクも取れちゃうし目だって赤くなっちゃうから早く泣き止まないと…
コンコン
ス「平野さんそろそろお願いします」
平「ぇっ、、あっ、ぐすっ…はい」
慌てて涙を拭い、メイクさんにメイクを直してもらって撮影は再開した。
平「…かあさっ……ぐすっ……あり、、が…とっ…」
母「まだ寝ちゃダメよっ…！」
弟「お兄ちゃーんっ！」
もう、心が壊れてしまいそうだった。
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晴はる(プロフ) - あやねさん» あっそういうことだったんですね！そんなそんなっ、わざわざお礼なんて笑 コメントいただけるだけで嬉しいです(*^^*)ありがとうございます(^^) (2022年6月30日 0時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 晴はるさん» リクエストのお礼をしようと思ったんですけど、返信するのが遅くなってしまいました。分かりづらくてすいません。これからも楽しみにしてます。 (2022年6月30日 0時) (レス) id: f466d19626 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - あやねさん» あやねさん、何のお礼か分からないですが、こちらこそいつもお読みいただきありがとうございます(#^.^#)これからも宜しくお願いします♪ (2022年6月29日 13時) (レス) id: 5b86a9a166 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 晴はるさん» ありがとうございます！ (2022年6月29日 1時) (レス) id: f466d19626 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 晴はるさん、ありがとうございます。 (2022年6月29日 0時) (レス) id: f466d19626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴はる
| 作成日時：2022年5月16日 23時
