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平野side
平「…え…」
そこにいたのは…
父「久しぶり」
平「……」
父「元気だったか？」
写真で見たことはあったけど、髭も髪も伸ばして雰囲気がまるで違う。
平「…何しにきた…」
父「父親にそんな言い方するなよ」
平「…父親なんかじゃ、、ない…」
父「は？」
こんなやつ…知らない…
平「帰れ…」
父「…20年ぶりに会ったってのに」
平「…もうっ…二度とママや俺らの前に現れるなっ…」
財布から万札を数枚掴み、投げつけた。
父「…助かるわ」
平「…」
昔の、優しい父親の記憶のままがよかった…
父「…紫耀、」
平「ッ〜…紫耀って呼ぶなっ！！」
警「おいっ！」
怪しんだスタッフさんが警備員を呼んでいたらしく、掴みかかっていた俺はすぐに離された。
ス「この人が平野さんからお金をっ…！」
警「警備室まで来なさい」
父「ちょっ、離せって！」
警備員に連れていかれる様子を呆然と見ていた。
父「…俺っ…寂しかったんだっ！」
平「…え？」
父「…何もうまくいかなくて…仕事はリストラ……家族もいない……寂しくて…、、紫耀とリクに…会いたかったんだっ…」
平「……」
警「いいから来いっ！」
父「紫耀っ！ごめんっ、ごめんなぁっ！」
記憶に残る父親の面影が微かに見えた。
あの、優しかった頃の…
平「…父…さん…」
父「紫耀っ！紫耀ーーっ！」
平「…ぅっ、、……お父さんっ！！」
永「しょおあかんっ！」
平「離してっ…！お父さんっ…！お父さんっ！！」
皆に制止され、だんだんと視界が滲んでその場に崩れ落ちた。
高「…しょお、」
平「うっ…ﾊｧﾊｧｯ……」
岩「大丈夫だからね」
この日のことは、、よく覚えてない。
・
平「うん、もう大丈夫…」
マ「…ありがと、紫耀」
ママたちは怯えることもなくなったみたい。
けど、俺の心には、あの日からぽっかりと穴が空いている。
永「しょお、ちょっと来て」
平「え？」
廉に呼ばれリビングに行くとみんながいた。
高「しょお、元気出して」
平「海人…」
岸「言っただろ？俺らは家族だって」
平「…ッ…」
永「お前は一人ちゃうで」
平「…うっ…うわぁぁぁんっ…」
なんとか保っていた心のダムが崩壊し、泣き続けた。
俺には今、心から大切に思える家族がちゃんといるんだ。
end
ーーーーーー
３９章終わりです！
気まぐれにお付き合いいただきありがとうございました！
移行までお待ち〜
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晴はる(プロフ) - あやねさん» あっそういうことだったんですね！そんなそんなっ、わざわざお礼なんて笑 コメントいただけるだけで嬉しいです(*^^*)ありがとうございます(^^) (2022年6月30日 0時) (
レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 晴はるさん» リクエストのお礼をしようと思ったんですけど、返信するのが遅くなってしまいました。分かりづらくてすいません。これからも楽しみにしてます。 (2022年6月30日 0時) (レス) id: f466d19626 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - あやねさん» あやねさん、何のお礼か分からないですが、こちらこそいつもお読みいただきありがとうございます(#^.^#)これからも宜しくお願いします♪ (2022年6月29日 13時) (レス) id: 5b86a9a166 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 晴はるさん» ありがとうございます！ (2022年6月29日 1時) (レス) id: f466d19626 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 晴はるさん、ありがとうございます。 (2022年6月29日 0時) (レス) id: f466d19626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴はる
| 作成日時：2022年5月16日 23時
