俺らが紫耀を守るから39

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永瀬side

永「たくみ、これ見てや」

北「へぇー、かわいいね」



お土産屋さんを覗いたり、ご当地のご飯を食べたり、ただただロケを満喫してた。

天気はいい、飯はうまい、最高やな。

休憩後から紫耀はほとんど話しかけてこなくなった。
チラチラ視線は感じるけど。

なんなんよ、無視してたのそっちやん。



永「はぁー」

北「なに、そんなため息ついて笑」

永「あっいや別に。飲みもんとってくるわ」



休憩なってもどっか行ってるみたいやし。



永「お茶か水……水でいっか…平『あ……れん…』」



水を飲もうとした時、後ろから紫耀の声。

今は話したい気分ちゃう。



平「あのっ…」

永「たくみー、なんかいるー？」

北「いや大丈夫ー」

平「ねぇ、れんっ…」

永「…トイレ行こ」

平「…っ…」



紫耀のことは無視してその場を離れた。

何言おうとしたんかは知らんけど、一人がいいなら好きにしたらええやん。



北「あれ？平野くんは？」

永「さぁ」

北「平野くんと何かあったの？」

永「いや、なんもないで」



匠海にまで心配かけたくないから。



ス「永瀬さん、北村さん、そろそろお願いします」

永・北「「はい」」

平「…あっ」(フラッ)

北「おっと…、平野くん大丈夫？」

平「……」

永「しょお、お礼くらいいいや」

北「大丈夫だから。ね」

永「はぁ…」



紫耀は本番中気になるくらいにこっちに視線を送ってきた。
そして休憩中はさっきみたいに話しかけようとしてくる。

なんなんほんま。



平「…あ…あの……けほっ…れ…ん…」

永「…しょお、さっきから何？視線送ってきたりめっちゃ気になるからやめてや」

平「…ﾊｧｯ…あの…」

永「しょおさ、たくみへのさっきの態度ちょっと酷いで。少しくらいたくみに愛想よくしてや」

平「れっ、れんっ、、」



視線も合わさず、とにかく今は紫耀と話してたくなくてその場を離れた。



平「ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…」

ス「平野さん、大丈夫ですか？」



永「たくみー」

北「んー？」



その後も匠海とだけ話してずっと一緒にいた。

紫耀はさっきから何度かスタッフさんに話しかけられたりしてるみたいやし、打ち合わせでもしてるんやろう。



北「あのさ、れん」

永「ん？」

北「平野くん、体調悪いんじゃないかな」

永「え？」

北「いや、、さっき咳してたから」

永「そうなんや…」

ス「ロケは以上となりまーす」



無事にロケが終わり、少し残念な気持ちもありつつ胸を撫で下ろした。

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