俺らが紫耀を守るから38

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平野side

平「…ん」

永「しょお？」



目の前には５つの顔…



神「体調は大丈夫？」

平「…みんな…」

高「えっ、、しょお、、わかるの？」

平「…うん」

岩「俺らがわかるの？」

平「…うん」

永「…俺は…？」

平「れん」

永「しょおっ！！」



みんなが一斉に抱きついてきてあっという間にぎゅうぎゅうになった。



高「よがっだぁぁぁー」

岸「心配かけんなよ！」

平「あの…俺、、どうしたの？」

神「覚えてないのか？」

平「なんとなくしか…」

岩「しょおはね、事故にあったの」

平「事故？」

岩「車に轢かれたの」

平「…え？」

神「帰ってこないから必死に探したんだからな！」

高「いなくなっちゃうしっ、、見つかったと思ったら記憶ないしっ…本当に心配したんだからぁーーっ！」

平「うん、ごめんな」



わんわん泣いて抱きついてくる海人の頭をよしよしと撫でた。

周りのみんなも涙ぐみながら優しい眼差しを俺に向けてくれていた。

相当心配かけたんだな。



医「よかったですね」

平「はいっ」

医「いやしかし、こんなに早く思い出されるとは」

岸「ほんとよかった！！」

岩「岸くんうるさい」

岸「あっわり」



ふふっ、みんなの笑顔を見てるとすごくホッとする。



医「平野さん、まだ熱はありますし怪我も治ってないですから、無理はなさらないようにしてください」

平「わかりました」

高「しょお、おうち帰ろう」

平「おう」

永「ちょっ、歩いたらあかんて。優太」

岸「はいはい」



心配性な廉に岸くんの背中に乗せられた。



永「しょお、寒ないか？」

平「うん」

岩「もー、れんは過保護すぎー」

高「ママじゃん」

永「ちゃうわ！」



俺、こういう空気感大好きなんだ。

家に着いて、久々にみんなでリビングでまったりしてたくさん話して、夜それぞれの部屋に散った。



平「…ふぅ」



なんだろう、一人になった瞬間急に寂しくなっちゃった。



コンコン

平「え？」

永「しょお、入ってもええ？」

平「あっうん！」


ガチャ

平「どうしたの？」

永「いや、別に…」

平「…ふふ、そっか」



廉、わかってたんだ…
俺が一人やだって。



高「俺たちも入れてよー」

岸「お邪魔しまーす」

平「みんな…」



その日はぎゅうぎゅうになって一緒に寝た。

みんな、これからもよろしくね。



end
ーーーーーー
『記憶喪失』編、完結です。

長くなりましたが、みらいさんいかがでしたか？
締まり悪くてすみません笑

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