俺らが紫耀を守るから38

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永瀬side

永「おつかれっした」



仕事は昼過ぎで終了。

帰って一眠りでもするか。
朝も早かったから眠いわ…



永「ふぁぁ…」



あくびを漏らしながら帰り支度をしていた時、ポケットの中のスマホが震えた。



永「…マネさん？」



電話に出てみると、焦っている様子のマネさん。



永「えっ、マネさん？どうしたんすか？！何かあったんすか？！」

マ(永瀬か？！平野がっ、、大変なんだ！)

永「えっ！しょおがっ！？」

マ(とにかく中央病院まで来てくれっ)

永「わかりました！」



マネさんの慌てた様子に俺も焦ってきて、急いでバッグを掴んで楽屋を飛び出した。



ガチャ

永「あのっ！中央病院までお願いします！」

運「あっわかりました！」



紫耀に一体何があったんや。

病院に着くまで不安でたまらへんかった。



永「ここでいいです！」



タクシーを飛び降りると、受付で部屋番号を聞き部屋まで急いだ。



永「はぁっ、はぁっ、、(ガラッ)しょおっ！！」

マ「シーーーーっ、永瀬、おつかれさん」

永「あっ、お疲れ様です」



奥にマネさんが立ってて、電話とは違って案外落ち着いてるしなんか拍子抜けした。



永「えっ、しょおは？」

マ「こっち」

永「…はい」



手招きされ近づいてみると、さっきまで見えてなかったベッドで紫耀が点滴を打たれながら眠っていた。



永「しょお……。マネさん、何があったんすか？」

マ「あー、、さっきは焦って電話してごめんな。急に平野が腹痛で倒れたからパニクっちゃって」

永「腹痛……しょお、、最近ずっと腹痛起こしてて…」

マ「そう。俺も気づいてはいたんだけど、、。それで今日この後病院に連れて行くことになってたんだ…。だけど途中からどんどん具合が悪化して…」



じんが言ってたな。
紫耀は夜中ずっとトイレにこもってたって。

ここんとこずっとトイレの往復してたし。

やっぱり悪化してたんや。



永「で、理由は…？」

マ「……過敏性腸症候群…だってさ」

永「ん？なにそれ？」



難しい病名。
過敏…なんやったっけ…。


あれ？

なんか昔海人がなったことあるとか言ってたような…

紫耀もなってなかったか？



マ「結構悪化してたみたいで、なかなか完治には時間がかかるだろうって…」

永「そんな悪なってたんや…」

マ「ああ。やっぱり早く病院に連れて行くべきだった。すまない…」

永「それは俺らもです…」



今さら後悔しても遅いって…いっつも同じことの繰り返しやんか。

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