俺らが紫耀を守るから38

3 ページ18

岸side

岸「おかえり。あれ？２人で出かけてたの？」

神「ただいま。うん、デートかな」

岸「えっ！デートっ？！」

平「んなわけないでしょ笑」

岸「なっ、なんだよそれっ！」



２人は親友同士で、趣味も合うみたいだからよく一緒に出かけてたりする。

そこに海人や玄樹が混じってたり慎太郎がいたり。



神「ふぅー…」

平「まだ腹一杯だわ。ふぁぁ〜……あっ、帰り寝ちゃってごめんな」

神「全然いいよそんなの」



２人でソファに座って話してる。

なんかこの２人が話してると、この俺でも割り込めないんだよなぁ。

２人だけの空気があるっていうかさ。



神「岸くん、俺ら今日ご飯いいや」

岸「えっそうなの？」

平「うん。お腹いっぱいなんだよね」

岸「夕飯もう食ったの？」

平「いや、昼飯」

岸「は？」



昼飯って、、今は１８時。

結構前じゃね？



岸「さすがに腹減らない？」

平「いやぁー、食い過ぎたんだよ」

岸「何食ったの？」

神「聞きたい？」

岸「おう聞きたい！」

神「俺が海鮮チラシで、しょうが海鮮丼。さらにーー……天然牡蠣ー！！」

岸「えっずりぃー！！」

平「いやマジでうまかったよな」



そんなご馳走をっ…

いいなぁ、俺も食いたかった…



平「ちなみに夕飯なんだったの？」

岸「蕎麦」

平「またー？じゃあいいや」

岸「うぉぉーーーい！！」



蕎麦も美味ぇからな！！



そのあとみんなが帰ってきて、じんと紫耀をのぞく４人で夕飯を食べた。

廉たちにも「なんで蕎麦やねんっ」「肉食いたかった！」とか言われたんですけど。

蕎麦マジ最強だからな？！



永「なんかあいつらやけに静かやない？」

岩「ん？あー確かに」



ソファに座ってテレビを見ている２人。

後ろ姿がピクリともしないし、何か話してるわけでもないし、すごい静か。



高「……ぷっ、２人とも寝てる…」



忍足で２人を覗き込みに行った海人が、ニヤニヤしながら小声でそう言った。



永「ほんまや笑 兄弟みたいやな」



俺らも見に行ってみると、思わず笑った。

だって、２人とも同じ姿勢で座ってて、片手にスマホ持ってて、首を下に落としたままスースー言ってるから。



岩「おーい、部屋行って寝ておいで。風邪ひくよ」

神「ん……うん」

平「スー…」

高「しょおさーん」

平「…へへ…」

永「待って、笑ってるんやけど笑」

岸「夢の中でも牡蠣食ってるんじゃねーの笑」



そんな幸せそうな紫耀を見て、俺らも顔を見合って微笑んだ。

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す