俺らが紫耀を守るから38

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永瀬side

コンコン

永「はい」


ガチャ

ス「失礼します。ケータリングの準備ができました」

神「ありがとうございます」



撮影の合間。
今日はありがたい事にケータリングを用意してくれてはって、普段の俺らなら飛び跳ねて取りに行くところ。


なんやけど…



永「しょおどうする？」

平「…みんな行ってきていいよ」

高「しょおは食べない？」

平「…やめとこうかな…」

岸「でも朝もほとんど食ってなかったし、少しくらい食べないと倒れちゃうだろ」

平「…でも…」

永「じゃあ俺らが取ってくるから、少しだけ食べてみよ」

平「…わかった」



５人でケータリングを取りに行き、紫耀の分は俺が小皿に少しだけ取った。

なるべく食べやすそうなやつ。



高「しょお、、食べられるかな…」

永「…わからん」

岩「だって昨日も夕飯食べてないし…朝も…。痩せてきて心配だよ…」



紫耀が戻した夜から５日ほどが経った。

実は翌日も朝飯食べた後に戻してもうてさ。
マネさんに頼んで病院に連れて行ったら逆流性食道炎やって。

そういえば最近ようげっぷしてるから、みんなで笑ったりしてたけどまさかやったわ。
げっぷが多くなるんも症状の一つなんやって。



永「しょお、取ってきたで」

平「…ありがと」



胸焼けも時には強い痛みを感じる時があるらしくて、紫耀は食べることを控えるようになってしまった。

ほんま、痩せたよな…



神「ゆっくりで大丈夫だから」

岩「飲み込めなかったらこの袋に出していいからね」



玄樹が袋を隣に置いた。

ただの食事。

でも俺らにとっては違う。ただのなんかやない。

みんなで目を見合わせ、頷いて静かに見守った。



平「…ん…」

岸(ゴク…)



紫耀がご飯を口に含み、ゆっくりと噛んでいく。

あとは、飲み込むだけ。



平「……ぅっ…んんっ、、げほっ、ゴホゴホっ…」

永「大丈夫大丈夫」



やっぱりあかんかったか。

むせ出した途端に、口に含んでいたものを袋に戻してしまった。



岸「ダメだったか…」

高「…うん…」

平「ゴホゴホっ…」

永「少し水のもか」



背中をさすってやる。

なんで急にこんな事になってしまったんかな。




高「このままじゃ…」

岩「しょお、もう一回病院いこう？」

平「…」

岩「このままは嫌でしょ？それに栄養取れなくて体にもよくないし」

平「…わかった」



もう一度病院で診てもらおうということにして、とりあえずドリンクだけは飲ませてソファで少し休ませた。

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