俺らが紫耀を守るから38

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※嘔吐シーンあります。


永瀬side

永「しょおー、上がったー？」



リビングで待ってたけどなかなか出てこないから、脱衣所の外まで行って声をかけてみた。

けど、返事はない。



永「しょおー？入ってるよなー？」



シーーーン…



永「え？聞こえてない？」



いや、確実に聞こえてるはずやし、シャワーの音とかもせえへん。

何かあったんか？



永「はいんで？」



悪いとは思ったけど、声をかけてからそーっと脱衣所を通り、ドアをノックする。



コンコン

永「しょお、俺、れんやけど、なんかあった？」


コンコン

永「しょお、あけんで？」



やっぱり返事ない。
何かあったんかも。


恐る恐るドアを開けた。



平野side

平「ぅっ、、はぁっ、はぁっ、、ゔっ…」



どうしよう…
気持ち悪い…

やばい…


のぼせてもきたし、とにかく気持ち悪さがどんどんひどくなってきて、口を押さえて耐えることしかできない。

湯船を汚すわけにはいかないし、かと言って動けない。



平「…ﾊｧﾊｧﾊｧｯ…うぅっ…」



もうやばいっ、、

れんっ…



コンコン

永「しょお、俺、れんやけど、なんかあった？」



れんっ…助けて…



平「うっ…やばいっ…」

永「しょお、あけんで？」



キィっと音を立ててドアが開く音がした。



永「しょおっ！！どうしてんっ！」

平「ﾊｧﾊｧﾊｧｯ…れっ、、ﾊｧﾊｧｯ…きもちっ、、わるっ…ﾊｧｯ」

永「とりあえず上がろう！ごめんな、気がつかんで！」



廉に支えられながら立ち上がろうとした時、揺れと同時に波が襲ってきて、もう耐えられなかった。



平「…ゔっ、、おぇぇーーーーっ、、ごめっ、、おぇぇっ…」

永「おおっ！大丈夫大丈夫、出してしまい」



湯船に戻すことはなんとか防げたけど、洗い場で思いっきり戻してしまった。

廉が背中をさすってくれてさらに波が襲ってくる。

のぼせたせいもあるだろうけど、さっき食べたクロワッサンが原因だ。

俺、結局迷惑かけてんじゃん…
なにやってんだろ。


なんか悲しくなってきて、戻しながらツーーっと頬を涙がつたった。



永「じーーん！きてー！」



ダダダっ

神「なに？えっしょう！ちょっと待って！タオルタオルッ」



じんもきてくれて、吐き気が治まった俺を支えながらタオルを巻いてくれた。



神「口ゆすいじゃおうね」

平「…ん」



まだ意識がぼーーっとしてる。

なんとかうがいをして、じんに支えられたままリビングに連れて行ってもらった。

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