ちょっと昔のお話3 ページ39
平野side
平「じゃあここで」
岸「家この辺?」
平「あっ家じゃなくてホテル」
岸「え?」
平「俺まだこっちへの引っ越し準備できてなくて、ホテル住まいなんだ」
岸「うへぇーすげぇーな」
へー!っとホテルを見上げる岸くんの目はなぜかキラキラしていた。
岸「でも夕飯とかはどうしてんの?」
平「あー、買っちゃうかな」
岸「それじゃあ栄養取れねぇじゃん。今度俺作ってきてやるよ」
平「えっほんとに!?」
岸「家では炊事係なんだ!任せて!」
話を聞くと、岸くんのところは父子家族で、岸くんが毎日ご飯を作ってるらしい。
大変なんだな。
平「じゃあ楽しみにしてる。またね」
岸「おー!」
ホテルの部屋に入ると、ふっと力が抜けてベッドに座り込んだ。
っていうか、俺よくホテルに帰ってこれたな笑
昔にタイムスリップしてるのに変なの。
なぜかホテルの場所と部屋番号だけはしっかり覚えてて、不思議なことばかり起きた一日だったなとため息をついた。
その日から岸くんとは仲良くなって、レッスンの時も色々話すようになった。
廉も岸くんには懐いてるみたいでいつも隣にいる。
岸「れんくっつきすぎだって!」
永「ええやんかー」
平「ははっ」
このやりとりも見飽きたよ。
昔は俺にベタベタしてきてた廉も、俺離れして今は岸くん。それはそれで寂しいんだけどな。
平「げほっ…けほけほ…」
その数日後、急に寒くなったせいで風邪を引いたらしく、レッスンを早退させてもらうことにした。
平「けほけほっ…」
神「しょう大丈夫か?」
岩「ちゃんと休んでね」
平「…うん、ありがと」
高「しょおーーっ…」
平「海人、またな…」
みんなにバイバイして一人とぼとぼとホテルに戻る。
平「ゴホッ…はぁ…」
喉は痛いし体がめちゃめちゃだるい。
完全に風邪ひいたわ。
お風呂に入るのも面倒で、手洗いうがいを済ませたら部屋着に着替えそのまま布団に潜り込んだ。
早く治りますように。
平「ゴホゴホっ……ハァッ…ハァッ…」
翌朝、願いも虚しく、熱は下がるどころかさらに上がったらしい。
レッスンは休もう…
平「ゴホゴホっ……まま…」
一人って心細い。
まま…おばあちゃん…
平「…ん…」
目が覚めたのは夕方。
外はオレンジ色に染まっていた。
平「結構寝たな…」
コンコン
平「え?」
ドアの外からノックしてる音。
えっ、誰?
恐る恐るドアに近づき耳を澄ませた。
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晴はる(プロフ) - メイメイさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるよう頑張っていくので、お時間あるときに読んでやってくださいね(*^o^*) (2022年9月3日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(プロフ) - 子供たちもでかいので。自分達でご飯作ったり、バイトしたりしてます。だからお話も何回も見れちゃう時間があるんです。晴はるさんの小説毎回楽しみ( =^ω^) (2022年9月3日 23時) (レス) id: cb525dcc9e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - メイメイさん» 4人はすごい!!大変ですね!運動会は思いつかなかったです( ´ ▽ ` )秋だしそれもいいかもですねっ!ご提案ありがとうございます(*≧∀≦*) (2022年9月3日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(プロフ) - 4人の子のマミーです。もし新たにちびっ子しょおくん書いていただけるなら運動会バージョンよんでみたい。 (2022年9月3日 22時) (レス) id: cb525dcc9e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - メイメイさん» メイメイさんコメントありがとうございます(*^▽^*)メイメイさんはお母さまなんですね!ちびっこたちの話は思いつきで毎回書いてるんですけど癒されていただけてよかったです(*^^*)またお話余ったりしたら書いてみようと思います! (2022年9月3日 17時) (レス) @page11 id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2021年9月15日 21時