俺らが紫耀を守るから34

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浮所side

浮「紫耀くん？」

平「…ん？」



ソファに横になって目を閉じてる紫耀くん。

休ませた方がいいとは思ってるんだけど、大事なこと忘れてるよね。



浮「あの、、お仕事は…」

平「…あっ！そうだった…」



そう、大事なこと。
これからあるんだろうお仕事。

だってまだ昼だもん。
終わりじゃなくて、絶対これから仕事だよね。



平「…もう……いかなきゃ…」

浮「いやいやいやっ！」



そしてフラフラなのに立ち上がろうとしてる。


いや無理無理！
熱あるし足元おぼつかないしこんな状態で立ってもきっとすぐに倒れる。



浮「とにかく座ってください！僕がスタッフさんに言ってきますから！」

平「…浮所に…そこまで…させるわけにはいかないから……ゲホゲホッ…」

浮「そんなこと言ってる場合じゃないですよ！紫耀くんこんなに熱あるのにお仕事できないですって！」

平「でも行かないと…」



それでもなお立ち上がろうとする紫耀くんを押さえてるけど、俺全然力入れてない。
きっといつもの紫耀くんだったら俺一人で押さえるなんてできないけど、今は正直楽勝。
熱のせいでそれだけ力が入ってないんだと思う。



浮「ここで待っててください！」

平「……ごめん」



説得を続けて、ようやく納得してくれた。

いや、納得はしてないんだろうけど、もうしんどすぎて反論する気力がないんだと思う。



浮「寝ててください」

平「ほんと…ごめん……けほっ、、Cスタ…だから…」

浮「わかりました！」



紫耀くんを再びソファに寝かせて、ダッシュでCスタに向かった。



浮「あのっ！！」

ス「えっ、あっはい」



前室にスタッフさんたちがいたから、とりあえず事情を話すとスタッフさんたちでミーティングを行うとのこと。
たしかに沢山のスタッフさんが関わってるわけだから、すぐには決断できないよね。



浮「お願いします！」



頭を下げて、ひとまず楽屋へと戻る。
どうするか決まったら楽屋に行きますので待っててくださいとのこと。




ガチャ

浮「紫耀くん戻りま……あっ」

平「スー…スー…」



楽屋に戻るとソファの上で寝息を立てている紫耀くんに少しホッとして、そばに腰を下ろした。


やっぱりしんどかったんだ。
紫耀くんほんとに無茶する人だもんな。
舞台とかでもそうだし。

まぁそういうところも尊敬してるんだけどね。



浮「でも心配なんで、ほどほどにしてくださいね」



紫耀くんの寝顔にコソッとお願いをつぶやいておいた。

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