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浮所side
浮「はい、わかりました」
今日は一人でのお仕事。
バラエティ番組の収録なんだー。
一人ってやっぱ緊張するよね。
しかもバラエティは、振られたらちゃんと話を返せるように頭をフル回転させておかなきゃいけないから、これがまたかなり疲れる。
でも爪痕残したいし!
浮「今のうちに…」
撮影までの準備が長引いているらしく、楽屋にずっといるのも暇だし、トイレ行ったついでに自販機にでも行くことにした。
浮「ふぅー、よし!」
トイレを済ませたら自販機。
喉渇いたなー。
今日は気温が高くてまた夏が戻ってきたって感じだよ。
浮「…ここを曲がれば……ん?」
廊下の角を曲がった時、結構遠いけど、奥の方に丸い塊…
なんだろあれ。
物?人?
それすらわからないぐらい遠い。
少し気になるから近づいてみることに。
浮「全然動かないからやっぱり物が置いてあるのかな?」
次第に近づいてくるそれに、物ではなくて人だということがわかった。
浮「あのっ、大丈夫ですか?」
少し小走りになって駆け寄ると、少し上下している筋肉質の背中。
男性だな。それに多分若い。
浮「体調悪いんですか?」
前に回り込んで屈むと、下を向いていたその人の頭が動いた。
平「はぁっ、はぁっ、、こほっ、大丈夫です…」
浮「えっ!!紫耀くんっ?!」
それがまさかの紫耀くんで。
ピンク色の頬におでこには冷や汗、その割に顔色は青白く、時折こほこほと咳をこぼしている。
これ、、結構やばいやつだ…
浮「紫耀くん、ちょっとごめんなさい」
前髪の間に手を通しておでこに触れる。
やっぱり……熱ある。
浮「紫耀くん熱ありますよ。とりあえずここじゃ誰か来ちゃいますし楽屋行きましょ。紫耀くんの楽屋どこですか?」
平「はぁはぁ……さん…いち、、はぁっ、、に…」
浮「312控室ですね。肩につかまってください」
俺の肩に紫耀くんの腕を絡ませ、よいしょっと立ち上がる。
よかった、312ならここからすぐだ。
平「…浮所……ごめっ…」
浮「大丈夫ですから、それよりあんまり話さない方がいいです」
体からもじんわりと熱が伝わってくる。
早く横にさせてあげないと。
浮「んっしょ、、紫耀くん着きましたよ!」
楽屋の奥にあったソファに横にさせる。
平「ゲホゲホッ!……ゲホッ…ゴホゴホ…」
浮「大丈夫ですか?!」
横にさせた途端に咳が止まらなくなって、慌てて背中をさすった。
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晴はる(プロフ) - メイメイさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるよう頑張っていくので、お時間あるときに読んでやってくださいね(*^o^*) (2022年9月3日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(プロフ) - 子供たちもでかいので。自分達でご飯作ったり、バイトしたりしてます。だからお話も何回も見れちゃう時間があるんです。晴はるさんの小説毎回楽しみ( =^ω^) (2022年9月3日 23時) (レス) id: cb525dcc9e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - メイメイさん» 4人はすごい!!大変ですね!運動会は思いつかなかったです( ´ ▽ ` )秋だしそれもいいかもですねっ!ご提案ありがとうございます(*≧∀≦*) (2022年9月3日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(プロフ) - 4人の子のマミーです。もし新たにちびっ子しょおくん書いていただけるなら運動会バージョンよんでみたい。 (2022年9月3日 22時) (レス) id: cb525dcc9e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - メイメイさん» メイメイさんコメントありがとうございます(*^▽^*)メイメイさんはお母さまなんですね!ちびっこたちの話は思いつきで毎回書いてるんですけど癒されていただけてよかったです(*^^*)またお話余ったりしたら書いてみようと思います! (2022年9月3日 17時) (レス) @page11 id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2021年9月15日 21時