俺らが紫耀を守るから29

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高橋side

高「あははっ、それでねー…」



スタジオの隅っこで神と玄樹くんとおしゃべり。
今岸くんの撮影中だから暇なんだよね。



高「…あれ？そういえばれんは？しょおは？」

神「気付くの遅っ笑」



話に夢中で気がつかなかった。
あの２人がいないんですけど。



岩「ずっといなくない？れんはさっきあそこに居た気がしたんだけど…」



スタジオを見回してみるけどやっぱりいない。
２人でいなくなるって…



高「…はっ！」

神「バカなこと考えてるだろ」



２人で…


２人でって……やばくないっ？！



高「えへっ…ぐふふ…ふへへ…」

岩「待って。海人が壊れた」



俺しょうれん推しだからさ、２人でいるところ見るの好きなんだよね。

これは探しにいくしかない！！



高「…俺っ！行ってくる！」

神「いや、どこにだよ！笑」

高「心配しないで！ちゃんと納めてくるから！」



スマホを神の前に突きつけ、写メってくることを誓ってスタジオを飛び出した。



高「どこ行ったんだろー」



トイレ？


楽屋？


んー…非常階段とか？




高「なんか告白みたーい♪」



変にウキウキしてきて一人で含み笑いをしていたら、後ろからバタバタと足音。



永「海人っ！」

高「えっ？れん？」



俺の妄想はハラハラと砕け散った。



永「はぁはぁっ、、しょお知らんっ？！」

高「しょお？俺も今しょおとれんを探してた」

永「そおか……。とりあえず手伝って！」

高「へ？……はぇっ？！」



ポカーーンと口を開けてたら思いっきり腕を引っ張られて気付けば走ってる状態。


待って待って！
急に走るのは心臓に良くないんだから！



永「しょおー！！どこやー！」

高「ねぇっ、何で探すの？トイレとかじゃないの？」

永「ちゃうねん！あいつすごい熱あるらしくて、横浜流星さんが教えにきてくれてん！」

高「え！」



詳しく聞くと、熱でフラフラしてる紫耀を横浜流星さんが見つけ、とりあえず楽屋に連れ込み寝かせてたんだけど、廉を呼びに行ってるうちにいなくなったと。



高「やばいじゃんそれ！！」

永「だからそう言うてるわ！」



やっぱり熱上がってたんだ。
様子おかしかったし、気づいてあげればよかった。



高「しょおー！しょおどこなのーっ！」



廉と走り回って階段を駆け降りた時、目の前に知っている背中。



永「しょお！！」

高「しょおーー！！」

平「あっ、れん、海人」

高「…へ？」



紫耀はケロッとした顔でそこに立っていた。

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