俺らが紫耀を守るから4

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平野side

目が覚めると、暗いリビングのソファに横たわっていた。

暗いのが苦手な俺のために、ダイニングの方だけ明かりをつけてくれてる。



俺、いつ帰ってきたの？

確か、収録中に…






そして全てを思い出した。



朝無理して仕事に行ったこと、

今日もまた何も食べなかったこと

収録途中からめまいがしてきたこと、



そして、目の前が歪んだ瞬間…

そこで記憶は途絶えていた。





倒れたんだ…

しかも収録中に…




どうしよっ…

俺、とんでもないことを、、



心の中で焦り出して、ふと周りを見ると、みんなが雑魚寝してた。




平「み、、んな…、なん、、で？」


どういうこと？

なんでリビングでみんな寝てるの？




頭の中が追いつかない。

もしかしてみんなにも迷惑かけた？

家にいるってことはきっとマネさんにも。




俺、迷惑しかかけてないじゃんッ！




いたたまれなくなって、だるい体を起こす。

最近痩せすぎなのか、寝てるだけで骨が当たって体が痛い。動くだけですぐに息が上がる。


みんなを踏まないよう、フラフラと歩いてリビングを出る。





俺なんか、いないほうがいいよね。

だって迷惑しかかけないんだから。




ガチャ

ヒュー

平「さむっ…」



夜風が吹き付ける中、頭で何も考えられなくなっていた俺は、裸足のまま外に出た。




みんな、ごめんね。

みんなが作ってくれたご飯も食べない

仕事のたびにミスして

さらに収録中に倒れるなんて失態

キンプリの名に傷をつけてしまった




もう、俺なんていないほうがいい。




行き先なんてわからず、ただただ裸足で歩き続ける。


平「…はぁ、、はぁ…うっ…」



こんなんで息上がってたら、ダンスなんて到底できっこない。
ライブなんて尚更。


もうアイドル、、続けられないかもしれない…！




目から涙が溢れてきて、その場にうずくまった。



平「ふっ、、うぅ…はぁ…はぁ、、みんな…ごめんね、…」



涙は止まることなく頰を伝っていく。



その上、冷たい夜風は容赦なく、痩せこけた俺の体に吹き付ける。


平「(ガタガタ)…うぅ、、さむ、ぃ…。おれ、、このまま…、死ぬ、、の…かなぁ…」




座り込みながらそんなことを思っていた時、




「……お！…ょおッ！」



誰かの声が聞こえる…


幻聴かな…


おれもついに終わりか。









みんな、大好きだったよ…


ばいばい……

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