俺らが紫耀を守るから54

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永瀬side

ひやっ…

永「んん…」

マ「あっごめんな、起こした」

永「マネさん…？」


目を開ければ目の前にマネさん。


マ「冷えピタ替えたよ。どう？体調」

永「…だいぶマシ」

マ「そっか！よかった。お腹空いてない？平野が作ってくれたお粥あるけど食べられそう？」

永「えっ、しょおが？」


おかゆ作ってくれたんや。


永「うん、少しなら」

マ「じゃあ持ってくるから待っててな」


マネさんはニコッと笑うと出て行った。

紫耀、朝も早かったしおかゆまで作ってくれたなんて大丈夫やろか。

顔色悪い気したしな。

あいつまで体調崩さんかったらええけど。


マ「おまたせ。熱いからゆっくりな」

永「ありがとマネさん」


紫耀が作ってくれたおかゆはなんか優しい懐かしい味がした。


永「うま…」

マ「平野も喜ぶよ」


けどやっぱり食欲は戻ってなくて半分も食えんかった。

薬も飲んで熱を測れば37.5。

よし、あと少しってとこやな。


永「あっ海人は？」

マ「さっき起きた時におかゆ食べさせて薬も飲んだよ。高橋もだいぶ熱下がってきてる」

永「あっよかった」


俺も海人も今日一日休めばよくなるな。


マ「俺まだいられるからなんかあったら呼べよ？向こうで少し仕事してるからさ」

永「うん、ありがとうマネさん」


マネさんも忙しいのに俺らの看病まで。

でも人がいてくれるだけで安心する。


永「ふぁっ…」


また眠気がやってきて、布団に潜り込んで目を閉じた。







マ「…えっ！！はい！わかりましたすぐに行きます！」

永「…ん…」


なに…？

なんか、マネさんおっきい声出してなかった？


永「よいしょ…」


なんとなく気になって体を起こしリビングに様子を見に行った。


永「…マネさん？」

マ「あっ永瀬！起きてきて平気なのか？！まだ寝てないと」

永「もう大丈夫。それよりなんかあったん？」

マ「…あっ、えと…」


突然目が泳ぎ口籠るマネさん。

嘘下手やからすぐにわかるねん。

なんか隠してる。


永「…なに？なにがあったん？」

マ「…はぁ……実はな、平野が倒れたらしい」

永「えっ！！大丈夫なんすかっ？！！」

マ「今は楽屋で寝かせてくださってるらしい。高熱だって」

永「やっぱ体調悪かったんやん…」


また無理したんや。

いや、させたんや俺らが。

ごめんな紫耀。


マ「とりあえず迎えに行ってくる」

永「頼みます」


それからマネさんが帰ってくるまで心配でたまらんくて、寝てるなんてできんかった。

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