俺らが紫耀を守るから42

8 ページ8

平野side

平「…はぁ…」

マ「大丈夫か？」

平「…ちょっと、、ここで休んでいい？」

マ「おう、寝ててもいいからな」



点滴に通うようになってから数日がたった。

毎日収録や撮影をなんとかこなして、メンバーにはなんとかバレることもなく毎日病院に通っている。

マネさんもみんなには黙ってくれてて。



実は昨日からツアーのリハが始まって、正直かなり体に疲れが出るようになってしまった。

点滴と薬だけじゃ補えなくなってきている。



マ「みんなには言ってる？」

平「…(フルフル)」

マ「まぁ、だよな…」



休憩中の今、あまりにもしんどくて、でも楽屋にいたらみんなにバレてしまうしってことでマネさんの車まで逃げてきた。

車の中で横にならせてもらってる。

マネさんもそれをわかってて、最近は現場につきっきりで居てくれてる。
申し訳ないけどありがたい。


正直いまマネさんがいなくなったら俺マジできついと思う。



平「はぁ……だるい、、」

マ「んー、、今朝も点滴行ったのになぁ…」



薬もちゃんと飲んだもん。

なのに全然効いてないし、体のだるさでリハの後はしばらく動けなくなる。



平「うー…」

マ「しんどいな。ほら、目閉じて」

平「…うん」



マネさんが隣に座り、横になる俺のお腹をトントンしてくれて、目を閉じているうちにそのまま眠っていた。





トントン

マ「平野、起きれる？」

平「ん……マネさん」

マ「そろそろ戻った方がいいかも」

平「ん、、ありがとマネさん」



のそっと体を起こし、楽屋に戻った。



ガチャ

高「あっしょお！どこ行ってたの探してたんだから！」

岸「心配したんだぞ！」

平「あっごめん…」

神「お腹壊したとか？」

岩「しんどくない？」

平「大丈夫、ありがと」



みんなが探してくれてたみたい。
心配かけてごめんね。


でもまだ言いたくないんだ。



永「しょお、ほんま何もないんやな？」



後ろから視線を感じ、嫌な予感がしたけど案の定いつもより低い廉の声が聞こえてきた。



平「うん。ごめんね」

永「体調悪いとかちゃうよな？」

平「違うよ。ほんとごめん」

永「ならええけど。しんどい時はすぐ言えよ？」

平「うん」



廉、嘘ついてごめんなさい。


だって、廉は俺の体調のことを知ってしまったらなによりも過保護に俺のことを気にかけるでしょ？

ちゃんとリハに集中してもらいたいから、俺が足を引っ張りたくないの。


だから、今は嘘をつくこと、許してください。

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す