俺らが紫耀を守るから42

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平野side

岸くんが陽性だったことで、俺らも検査を受けることになった。



どうしよ…

病院で検査…


昔からこういうことが苦手だったんだ。

予防注射とかもそう、いつも行きたくないって泣き喚いて、病院についてからも周りの目なんて気にしないでギャーギャー泣いてママを困らせてた。


だってほんとにダメなんだもん…特に注射は。




平「…ふぅ」

岩「しょお、どうかした？」

平「ううん、べつに…」



検査は明日。

時間が経つにつれその時間が近づいて、だんだん落ち着かなくなってきた。



ガチャ

神「岸くん少しだけ食べてくれたよ。昨日は何も食べられなかったからね」

永「それはよかった。食わな治るもんも治らんからな」



岸くん、食べられたんだ…
よかった…


体調悪い時に食欲がなくて食べられなくなるのは俺もすごくわかる。

でも食べないと治らないって気持ちもちゃんとあるんだよね。

ただ気持ち悪くて食べられないだけで。



高「俺たちもご飯にしよっか」

岩「そうだね」



気がつけばもう１９時を回っていた。

検査のことを考えてたら一日があっという間で、きっと明日もあっという間にやってくる。

どうしよう…





神「しょう、、しょうって」

平「え？」

神「食べないの？」

平「へ？…あっ、、…いただきます」



俺いつ食卓に座った？

いつのまにご飯できてた？


全然気が付かなかった。



平「はぁ…」

岩「しょおがため息なんて珍しいじゃん」

平「あ、ごめん…」



ため息嫌いだけど勝手に出てきちゃう。


そのあと順番にお風呂に入り、じんが岸くんの様子を見に行ってくれて、俺らも早めに寝ようってことでみんな部屋に散っていった。




トン…トン…

ガチャ



平「はぁ………」



部屋にいても落ち着かず、一人真っ暗なリビングへと戻ってきた。



平「岸くん寝れてるかな…」



俺も陽性だったらどうしよ。


その時はその時だけど……正直検査の方がやなんだけど。



平「もぉ…やだなぁ…」




ガチャ

岩「しょお？」

平「え？…玄樹…」

岩「どうした？眠れない？」

平「…うん」

岩「そっか」



玄樹は俺の隣に腰を下ろした。



平「玄樹も眠れないの…？」

岩「なんとなく目が覚めただけ」

平「…そうなんだ」



やっぱ、、検査を怖がってるのなんて…俺だけか。



岩「…怖い？」

平「えっ！」

岩「検査」

平「…なんで、、わかるの…」

岩「それくらいわかるよ」



玄樹は案外人をよく見てる。

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