俺らが紫耀を守るから42

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高橋side

岸くんが陽性になっちゃった。

予想してたけど、実際に身近な人がなると狼狽えてしまう。


岸くん大丈夫かな…
しんどいんだろうな…



神「岸くんの様子は見ながら、なるべく部屋には入らないことね。入る時は対策バッチリして俺が入るから」

岩「でもそれだとじんまでっ…！」

神「まぁそうなったらそうなったで仕方ないよ。放っておくことはできないし、俺らも検査して結果出るまでだからさ」

高「じん…」



たしかに、岸くん一人で苦しんでるのに放っておけないよね…

もし俺がそうなったら…寂しくて泣いちゃうもん。



永「もしじんが無理な時は俺入るわ。今少し仕事落ち着いてるしな。ただ、しょおは絶対入んなよ！」

平「えっなんで？」

永「だから言うたやろ！今一番体が疲れてるんはしょおなんやから！それに俺らの中でも一番重症化するタイプやんっ！」

平「それはっ……！…わかった」



紫耀もわかってるんだよね。
言われなくても自分の体のことなんだから。


悔しそうに俯く紫耀に俺は何も言えなかった。



その日はみんな仕事が休みになったこともあり、大人しく出かけることもせず家で過ごした。

検査前なのに外出したらマネさんや事務所の人に怒られるだろうし。




「ゴホゴホっ……ﾊｧﾊｧｯ…ゲホっ」




岩「岸くん…しんどそう…」

神「ずっと咳してるね…」

高「咳が酷いと眠れないよね…」



リビングにいても聞こえてくる岸くんの咳してる声。

心配だな…



神「俺行ってくるね」

永「頼む」



神がまたフル装備で岸くんの部屋に向かって行くのを俺ら全員で見送った。



永「俺らも明日検査か。注射とかするん？」

岩「それはしないんじゃないかな。唾液とかじゃない？」

永「あっそうなんや」



俺も初めて受けるからよく知らない。

注射じゃありませんように。



平「……」

高「しょお」

平「…えっ！な、なに？」

高「…いや、どしたの？そんなびっくりして」

平「…な、なんでもない」



隣の紫耀に話しかけたら、ビクッ！と大きく跳ねるから俺がびっくりした。

しかもなんか静かだし、全然話さないし。



高「なんか静かじゃない？」

平「…そう？そんなことないけど」

高「そうかなぁ」



きっと紫耀も岸くんが心配なんだ。
うん、そうだよね。



高「明日注射じゃ…平(ビクゥッ！！)…えっ！なになに？！」

平「な、なんでもねぇって！」



だってめっちゃ飛び跳ねたじゃん！


やめてよびっくりするから。

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