俺らが紫耀を守るから42

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マネさんside

俺と永瀬が仲直りしたあの日から、平野の体調は右肩上がりに良くなっていった。

まぁ少し入院することになったってのと、仕事もセーブしたからそのせいもあるんだろうけど。

平野のほとんどの仕事は延期にしたけど、ライブが近いこともあってリハーサルだけは参加したいって本人とメンバーが言うから、俺もみんなの判断に任せた。

先生も病院から通うならって許してくださったからな。



マ「いってらっしゃい、無理はしないようにな」

平「うん、ありがとうマネさん」



今日も病院に迎えに行き、スタジオまで送り届ける。

平野も体調良さそうだし、みんな一緒だから大丈夫だろう。


ライブまであと少し。

そろそろ追い込みか。






・






平「マネさんおまたせー」

マ「おう！」

高「マネさんお疲れさまでーす」

岸「ういーっす」



平野に続いて他のみんなもぞろぞろと駐車場へとやってきた。



永「おつかれっすー」

マ「お疲れ様。リハはどんな感じ？」

神「いい感じっすよ」

岩「もう追い込みだもんね」

マ「そっか！」



帰りの車内、静かだと思って信号のタイミングで振り向くと、みんな首を落として寝ていた。



マ「ははっ、みんなお疲れだな」



そりゃあ疲れるに決まってるか。

それだけみんな真剣に取り組んでるんだ。



マ「みんな着いたよ」

永「ん…」

神「ふぁっ」

高「んー…寝ちゃってたぁ…」



家の前でみんなを起こして、ここで降りるのは５人だけ。



永「じゃあマネさん、しょおのこと頼みます」

マ「おう、ちゃんと送り届けるから」



後ろでスヤスヤ寝息を立てている平野をチラッと確認してから車を降りて行った。



マ「よいっしょ」

平「スー…」



おんぶして病院内を歩く。

平野は入院中だから毎日俺が病室まで送り届けてるんだ。



医「あっ、どうも。平野さん今日も寝ちゃったんですね」

マ「そうなんです笑 まぁ可愛いもんですよ」



そして先生と会った時は必ず眠った平野を背負ってるっていう…笑

もう俺お父さんだな笑



マ「おいっしょ」

平「ん…」

マ「あっおはよ。帰ってきたよ」

平「マネさん…いつもありがとうございます」

マ「いいのいいの。ちゃんとゆっくり休むんだよ」

平「…マネさん…もう帰っちゃう？」

マ「え？」



これは、、寂しいってことか？



マ「平野が寝るまでいるよ」

平「…うん」



俺の手を握るとすぐに瞼が落ちていった。


俺がいて安心できたならよかった。

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