存在感0の椚ヶ丘中学校3年E組雫目くん (ページ3)

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PROLOGUE3 ページ3

俺の父さんこと
雫目健太は引っ越すと言い出した
『え？なんで？』

「､､､､父さんと母さん実は離婚したんだ」
『は､､､待って嘘だよね？、、、』
「､､､」
『ねぇ､､､なんか言ってよ！ねぇ！どうして！』
「ごめんな､､､お前もわかるだろ？
最近母さんと父さん気が合わなくってな､､､
お互いAや八朔日に迷惑をかけないためにも
離婚したんだ。」

確かに、2歳離れた弟の八朔日(ホズミ)が生まれてから2人の間に
壁ができた感じがした
そしてさらに、母さんは八朔日のことばかり構うようになった
俺には全く興味もないっていうか
こう、避けている感じがあった
でも俺はそんなことよりも
『ほんじゃぁ、、八朔日は､､､八朔日はどうなるの？』

弟の八朔日がどうなるのか
それが気になった
「八朔日はな、母さんと一緒に行くんだ」
『え？なん、で？』
「ごめんな、Aこれも仕方がなかったんだ」

まだ八朔日と母さんとも一緒にいたい

わかってる、わかってるんだ
無理だって
俺には止めることもできないんだって
わかってる

『うぅ、グスッあ、あｸﾞｽｯううああああああああああああ！！！！』
「ごゔぇんゔぁぁぁ！A！！！！」

気づけば時計の針は1のところを指してた
自分たちはどんだけ泣いたのだろうか

そのまま泣き疲れたのか
俺と父さんは久しぶりに一緒に寝た

目が覚めた時には朝だった

「あ、Aおはよう。ごめんな？いきなりで」
『うん、こっちこそごめん。
いいよ、でもどう世一に言えばいいの？』
「あ、、、、、、、、、、、、、、、
言われてみればそうだな､､､､」
「このまんま、何も言わずにおさらばはダメだからな､､､」
『うん。ほんじゃぁ一緒に言いに行こう？
流石に1人じゃ無理』
「ハハッ！そうだな！
ほんじゃぁ、一緒に言いに行くか！」