俺のモノ

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目が覚めると誰もいなくて、

テーブルにお金が置いてあるだけ







起き上がるとベッドシーツには血がついていた






『………そっか、』




私、犯られちゃったんだ




これでも一応初めてだったんだけどなぁ……(笑)







痛くて重い腰を上げて服を着る




ゴミ箱を見ると昨日の残骸


避妊はしてくれたんだ…







携帯を見るとお母さんから着信



その後にLINEも来てた




お母さん電話出て〜、なんかあったの?


Aごめん、寝てた



そう返した後、シャワーを浴びてからホテルを出た




お母さん達には本当の事なんて言えるわけない







外はまだ明け方の５時くらいで、

場所が場所だから道行く人にいつもよりジロジロ見られた






腰痛いし…


どんだけヤったんだろ、あの２人







するといきなり声をかけられる





「ねぇねぇ、俺のこと覚えてる？」



『………誰ですか？』


「え〜昨日道で会ったじゃん」


『……あぁ、』




彫刻と背高いのじゃん




背高い人「こんなとこでなにしてんの？」


『別に…』


彫刻「もしかして、遊び歩いてる感じ？」


『違います！』


彫刻「じゃあなに？」





大きな目で私の顔を覗き込んできた



思わず下を向くと目に入ってくる袋





『……っ、それ』


彫刻「…ん？これ？
これね〜そこで拾ったんだ！警察にでも届けようかなって、」


『それ、私のです』


彫刻「そうなの？持ち主見つかってよかった！」





そう言って私の顔の前に袋をぶら下げる



よかった……、と思いながら受け取ろうとするとひゅっと目の前から袋が消えた






『えっ…』


彫刻「なんでここにいるのか教えてくれたら返してあげる」


『……は？』


彫刻「だって17歳の子がこんなとこいたらダメでしょ、普通」


背高い人「まぁ、気になるよね」


『答えたら返してくれますか？』


彫刻「もちろん」


『…………むりやり、』


彫刻「ん？」


『無理矢理連れてかれてヤラれた。
……これでっ、…これでいいですか？』





男の手から袋を取って歩き出す






「………ちょっと待って！」


『まだ何か聞きたいですか？』





そう言って振り返ると彫刻がにんまりとした顔でこっちに向かってきた





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