作詞したいから宜しくね。

拝啓、誰かへ。 ページ23

僕らの唄には「君」がいて
「あなた」がいて「お前ら」がいる
どこかの誰かがこの歌を
歌ってほしいと願ってる

見たこともない、名前も知らない
そんな「誰か」に届けって
みんな長ったらしく、回りくどく
そっと意図を汲んでほしい

だけど

僕は遠回りが苦手だ
言いたいことはハッキリ君に伝えたい。
たとえ嫌われたとしても
何もない、誰もいないこの心で
君だけがただ１つ、いることになる。


僕らの中には「君」がいて
「あいつ」がいて脇役がいる
どこかの誰かになりたいと
特別がいいと願ってる

見たこともない、名前も知らない
そんな「誰か」に届けって
厭味ったらしく、回りくどく
きっと糸を引いてほしい

だけど

僕は面倒なのは御免だ
言いたいことはハッキリ君に伝えたい。
たとえ、恨まれたとしても
何もない、誰もいないこの心で
それだけがただ１つ、証明する。

嫌われたとしても、
何もない、誰もいないこの心で
君だけがただ１つ、空白になる。


拝啓、この歌を受け取った「誰か」へ。
拝啓、この歌を歌った「誰か」へ。
拝啓、この歌を拾った「誰か」へ。

拝啓、この歌に出会った「誰か」へ。


僕は面倒なのは御免だ
言いたいことはハッキリ君に伝えたい。
たとえ、恨まれたとしても
何もない、誰もいないこの心で
それだけがただ１つ、証明する。


空白が、この歌の糸を引く。

雲海→←逆行の彗星

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す