【おそ松さん】違って【おそ松】

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「なんかあの雲、猫みたいじゃないですか？」





隣でのんびりとくつろぐAが、唐突に空を指さして言った。





「え、まじ？どれ？」





「あれですよーあれあれ」





ブンブンと指をふるAだけれど、逆に分かりにくい。





「んー、おぉっ!!って、あれかよ!」





目にうつりこんできたのは猫と言うより…さかさまにしたタコ？




「なんという独創的センス…。」





「誉め言葉ですか？」



俺は、そう言ってヘラリと笑うAに無言でチョップ。





「ぎゃっ、なにするんですか!髪の毛のスタイリングがくずれるっ!!」





「あ？崩れた？だったら俺が天才的に整えてやるよ!!」





「嫌な予感しかしない…あああっぐちゃぐちゃにしないで下さい!!!」




「ははははは!!できたできた!弥生時代の人ヘアー!!!」





しょうもない話をしながらゴロゴロ転がる午後。




「はぁーっ疲れた、俺もう寝るわぁ、おやすみー」





バタバタ動くから異常に疲れる俺達。





「じゃーAも、おやすみなさい。」





さっきまであんなにうるさかったのに静まりかえる屋上。




俺達うるさかったんだなぁ、なんでぼけっと考えているとすでに聞こえてくる寝息。





「…くー」





「寝んの早、」



俺は独り言を言うと、Aのほっぺたをつねった。





そして、起き上がって鼻の下をなんとなくかいて、屋上を出た。

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