【おそ松さん】違って【おそ松】

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「うわわわわ、ご、ごめんね!?」





ひどく動揺して、慌てる松野先輩の弟さん。





「い、いえ…全然大丈夫です」





やっぱり似てるなぁ、なんて考えて、松野先輩の弟さんを眺める。





松野先輩が六つ子の長男だと言うことは知っていた。





入学当初から“2年生の六つ子”は有名だったから。







「…？僕の顔に何か付いてる？」





ぼけっと見すぎたせいか、松野先輩の弟さんは若干顔を赤らめて、聞いてきた。





「ぁっ、いや、何でもなくて…




似てるなぁ…と…」





私がそう言うと、松野先輩の弟さんは目を見開いて何やらボソボソ呟いた。





「…もしかして、この子がおそ松兄さんの言ってたAちゃんかな…」




おそ松兄さんが言ってた？





…家で、私の事話してくれるんだ…。





「は、はい。高瀬Aです」





「聞こえてた!?…いやぁ、ごめんね、あまりにも想像通りだったから。





僕は松野家三男、松野チョロ松。いつもおそ松兄さんがお世話になってます。」





そういってにっこりと笑ったチョロ松先輩は、ちょっとだけ松野先輩に似ていて、つられて笑顔になる。





「じゃっ、ぶつかっちゃってごめんね、これからも兄さんと仲良くしてやってね!」





口をへのじにして、かけぬけていくチョロ松先輩。



「いえいえ、こちらこそ…って足はやっ」





松野先輩と似ている所もあったけど、全然違うんだなぁ、なんて考えて、友達と帰った。

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