#5 ページ6
『ハァ、ハァ、』
浴衣で動いてるからか、いつもより息が上がっている。
まわりを見渡せば愛美愛主の奴らも東卍のみんなも立っている者は少ない。
中心にマイキーと半間が見える。
『…』
わたしはマイキーの元へと歩いていく。
マイキーの後ろの定位置についた所で半間が口を開いた。
「フフッ、やっぱだりぃマイキー。息も上がってねぇってバケモンかよ。」
「うっせぇ、早く死ね。」
マイキーがそう言った所で横からバイクに乗った男が現れる。
「半間さん、そろそろ。」
「おー。」
遠くからパトカーの音が聞こえてくる。
その音が聞こえると地面に転がっていた奴らも次々と起き上がって逃げていく。
そんな奴らを横目に半間を見据える。
「マイキー！もうすぐ関東最大の暴走族連合が誕生する。
“芭流覇羅”だぁ！俺は“芭流覇羅”初代副総長、半間修二。
覚えておけマイキー、この先東卍に平和はねぇぞ。」
そう言葉を残して半間はバイクに乗って行ってしまった。
『…』
東卍潰しに、
芭流覇羅……
なんだか嫌な予感がする。
と、ひとり考えていると、
マイキーの声が響く。
「A！乗れ！」
見ればバブに乗ったマイキーが叫んでいた。
わたしはすぐに頷いて後ろに跨る。
「飛ばすから、しっかり捕まっとけ。」
その言葉にマイキーのお腹に手をまわすと同時にマイキーはバイクを走らせた。
バンブーーーー…
マイキーは車をすり抜けスピードを出して病院へ急ぐ。
(ドラケン…)
頭に浮かぶのはたけみっちに背負われた血だらけで顔色の悪いドラケンの姿。
(…ッ、大丈夫…絶対大丈夫…！)
わたしは必死に自分に言い聞かせる。
マイキーのお腹にまわした腕には自然と力が入っていた。
「……ッ、」
バンブーーーー…
病院につくと、マイキーが口を開いた。
「A、着いたよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 更に返信頂いてありがとうございます!!!!励みになります!!頑張ります(๑و•̀ω•́)و (2022年10月30日 14時) (
レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - Tmwixxさん» 姫なら……破け、る…www読むにきまってます！更新待ってますから！頑張ってください！ (2022年10月30日 12時) (レス) @page20 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 奏さん!!コメントありがとうございます!!嬉しいです!!浴衣……破れ…るんでしょう！姫なら!!笑引き続き楽しんで頂けたら幸いです!!これからもよろしくお願いします┏○ﾍﾟｺ (2022年10月24日 21時) (レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めちゃくちゃ良かったです！浴衣って破れるもんなの…？頑張ってください！更新待ってます！ (2022年10月24日 9時) (レス) @page10 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年10月21日 22時
