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『知らない。一虎に連れて来られただけ。』
｢壱番隊副隊長が場地に殴られてるの見たら、Aはどんな反応すんのかなって興味あったから連れてきた。｣
『…』
｢あんな怒ってるA珍しいからびっくりしちゃった。｣
わたしと千冬の関係も知ってるって訳ね。
それにしてもほんと一虎はいい性格してる。
｢姫も芭流覇羅入る？姫入ってくれたら、マイキー確実に潰せるんだけどなぁ、｣
『冗談言わないで。わたしはマイキー以外の下につく気はないから。そこのとんだおバカさんと違って。』
｢あ？｣
圭介が睨んでくるけど、
もはや見飽きたそれはわたしにはまったく効果がない。
帰っていいと勝手に判断したわたしは千冬の身体を起こして立ち上がったのはいいのだが。
意識のない千冬の腕を肩にまわして歩いてみるも、
中々に出口は遠い。
(ちょっとキツい、かも…)
すると、たけみっちが助けてくれる。
｢あ、Aさん、俺おぶります！｣
『…ありがとうたけみっち。助かります。』
思わず敬語になる。
たけみっちの背中に千冬を預けて歩き出す。
こんな所一刻も早く出たい。
だけど。
言いたい事がある。
わたしは振り返り、一虎を真っ直ぐ見て口を開いた。
『一虎。』
｢なぁに？A。｣
『マイキーは殺させない。わたしが全力でまもるから。』
｢俺に簡単に蹴りを止められたのに？｣
『わたしはあの日、マイキーをまもるって誓った。
だから絶対に殺させない。』
｢…｣
一虎に向けていた視線を今度は半間へ向ける。
『それに、東卍は負けない。
マイキーが、みんながいる東卍が負ける訳ない。』
「てめぇ、今ここで殺っちまってもいいんだぞ？」
幹部のひとりが突っかかってくるけど、それを半間が止める。
「まぁまぁ、楽しみはとっておこうぜぇ。」
一虎の後ろにいる圭介に目を向けると
芭流覇羅の特服を着た圭介と目が合う。
『…』
「…」
相変わらず無表情のその顔は何を考えているのか分からない。
“お前はマイキーのそばにいろ”
あの言葉の真意も分からないままだ。
わたしは静かに目を伏せて圭介に背を向ける。
『ごめん、たけみっち。行こ。』
待ってくれていたたけみっちに声を掛けて歩き出す。
「は、はい。」
大勢の視線を浴びながらわたし達は芭流覇羅のアジトを後にした。
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Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 更に返信頂いてありがとうございます!!!!励みになります!!頑張ります(๑و•̀ω•́)و (2022年10月30日 14時) (
レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - Tmwixxさん» 姫なら……破け、る…www読むにきまってます！更新待ってますから！頑張ってください！ (2022年10月30日 12時) (レス) @page20 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 奏さん!!コメントありがとうございます!!嬉しいです!!浴衣……破れ…るんでしょう！姫なら!!笑引き続き楽しんで頂けたら幸いです!!これからもよろしくお願いします┏○ﾍﾟｺ (2022年10月24日 21時) (レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めちゃくちゃ良かったです！浴衣って破れるもんなの…？頑張ってください！更新待ってます！ (2022年10月24日 9時) (レス) @page10 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年10月21日 22時
