#5 ページ19
ピンポーン……
『…』
家のチャイムの音で目が覚める。
デジャブだ。
だけど、先程よりずっと体が軽い。
三ツ谷のくれた薬のお陰だろう。
窓の外はもう暗い。
今日は一日寝てたな…
ピンポーン…
ベッドをおりて画面を確認する。
そこに映るのはわたしの大好きな人。
慌ててボタンを押す。
『千冬、どうしたの？』
「あ、A出た！わりぃ、寝てた？」
『ううん、大丈夫。とりあえず開けるね。』
千冬が空いたドアから入るのをモニター越しに見る。
とりあえず、マスクをつけて窓を開けて換気する。
千冬にうつしたら大変だ。
さっきマイキーと三ツ谷が来た時は何もしなかったけど大丈夫だよね？
……まぁいっか。
身支度を整える暇もなく玄関のドアが開く音がする。
リビングまで来た千冬はわたしを見て言う。
「マスクなんてしなくていいのに。」
『一応…ね。』
「あ、でも俺が風邪ひいて場地さんにうつっちゃうのはだめか。」
『…圭介が熱出してるの見た事ないから大丈夫だよ。』
それを聞いた千冬が
「場地さんかっけー！」
って目をキラキラさせてるのを見ながら、
馬鹿は風邪ひかないからね。という言葉を飲み込む。
千冬の夢は壊さない主義だ。
「起き上がって平気なのかよ？」
『うん。薬飲んだらだいぶ楽になったよ。』
千冬は自分の手をわたしのおでこにあててくる。
「うーん……？分かんねぇ。」
うん。分かんないよね。
わたしもおでこに手あてただけじゃ分かんない。
手を洗いに行った千冬の背中を見送りながら
キッチンへ向かう。
『千冬、ご飯は？何か食べる？』
たしか、三ツ谷が冷蔵庫に色々入れておいてくれたと
言っていたような気が……
言ってたよね？
あれ夢じゃないよね？
冷蔵庫を開ければゼリーやらアイスやらスポーツドリンクやら風邪の定番的なものがズラリと並んでいる。
フルーツにいたっては綺麗にカットまでされている。
なんだ。この至れり尽くせり感。3回目。
だけど、千冬がお腹を満たせそうなものはない。
(うーん…)
「A、俺やるから座ってろよ。」
手を洗い終わった千冬が顔を出す。
やばい。
わたしの彼氏がかっこいい。
また熱が上がりそう。
千冬の言葉に素直にリビング戻り、
ぼーっとキッチンに立つ千冬を見る。
『…』
いい。
なんかいい。
もの凄くいい。
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Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 更に返信頂いてありがとうございます!!!!励みになります!!頑張ります(๑و•̀ω•́)و (2022年10月30日 14時) (
レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - Tmwixxさん» 姫なら……破け、る…www読むにきまってます！更新待ってますから！頑張ってください！ (2022年10月30日 12時) (レス) @page20 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 奏さん!!コメントありがとうございます!!嬉しいです!!浴衣……破れ…るんでしょう！姫なら!!笑引き続き楽しんで頂けたら幸いです!!これからもよろしくお願いします┏○ﾍﾟｺ (2022年10月24日 21時) (レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めちゃくちゃ良かったです！浴衣って破れるもんなの…？頑張ってください！更新待ってます！ (2022年10月24日 9時) (レス) @page10 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年10月21日 22時
