#4 ページ18
お粥の匂いに反応したマイキーが目を覚まして起き上がる。
わたしの前にあるお粥を見たマイキーが
「お腹すいた。」
と呟いて三ツ谷を見る。
「…」
無言の圧に負けた三ツ谷が言う。
「…ったく、しょうがねぇな。オムライスでいいな？」
そう言いながら部屋を出ていく三ツ谷に、
「さすが三ツ谷！」
(さすが三ツ谷。)
マイキーの呟きとわたしの心の声がリンクしたのは当然の事だと思う。
マイキーも食べるならとリビングへ移動しお粥を口に運ぶ。
『おいしい…』
食欲があまりないのが残念だ。
少しずつお粥を食べているとマイキーのオムライスが運ばれてくる。
『…』
旗が立っている事についてはもう何も突っ込まない。
わたし達の中の暗黙のルールという事にしよう。
「うまそー！いただきまーす！」
おいしそうにオムライスを食べるマイキーを見てわたしも笑顔になってしまうのと同時にお腹もいっぱいになってしまった。
お粥を食べる手が止まったのを見た三ツ谷が薬を持ってきてくれる。
「ほら、A。薬飲め。」
『ありがとう、』
なんだろう、この至れり尽くせり感。
言われるがまま薬を飲む。
例えば三ツ谷がくれたこの薬が危ない薬だったとしても
わたしは文句は言えない。
いや、絶対そんな事はないのだけれど。
……ないよね？
それからしばらくして、オムライスを食べて大満足のマイキーが立ち上がって言った。
「じゃ、行くか。」
『ドラケンの所行くの？』
「あぁ。」
『そっか、わたしも治ったら行くからって言っといて。』
「ん、わかった。」
「A、」
『なに？』
「お粥、鍋にまだ残ってるからお腹すいたら食べろ。適当に食べ物と飲み物買ってきたから冷蔵庫入れといた。あと、浴衣そこにかけてあったから持って帰るわ。」
『…』
なんだろう。この至れり尽くせり感。2回目。
「A？」
『あ、ごめん。分かった、ありがとう。』
「また連絡するわー」
と、マイキーと三ツ谷は帰って行った。
途端に静かになる空間。
『…』
…ふたりが来てくれて良かったな。
ひとり暮らしなので風邪をひいてしまうと何もできなくなってしまう。
ひとりだったらと思うとちょっと怖い。
それに、なんだか寂しさが増す。
孤独感がいつにも増して襲ってくる。
と、言ってるそばから既に寂しい。
『…』
寝てしまおう。
薬の力も借りて、わたしは再び眠りについた。
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Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 更に返信頂いてありがとうございます!!!!励みになります!!頑張ります(๑و•̀ω•́)و (2022年10月30日 14時) (
レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - Tmwixxさん» 姫なら……破け、る…www読むにきまってます！更新待ってますから！頑張ってください！ (2022年10月30日 12時) (レス) @page20 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 奏さん!!コメントありがとうございます!!嬉しいです!!浴衣……破れ…るんでしょう！姫なら!!笑引き続き楽しんで頂けたら幸いです!!これからもよろしくお願いします┏○ﾍﾟｺ (2022年10月24日 21時) (レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めちゃくちゃ良かったです！浴衣って破れるもんなの…？頑張ってください！更新待ってます！ (2022年10月24日 9時) (レス) @page10 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年10月21日 22時
