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病院の中を見てまわるが、マイキーの姿はない。
バイクで走っているのかと思ったが、
バイクは止まったままだったのでまだ病院にいるらしい。
途中、ドラケンの無事を聞いた東卍のみんなが歓喜の声を上げているのが聞こえた。
その声に頬が緩むのを感じながらわたしはまたマイキーを探す。
と、病院の裏に人影が見えた。
近づいてみればマイキーが壁にもたれて立っている。
『…』
わたしはその姿に声をかけられなかった。
近くの壁に隠れて息をひそめ様子を窺う。
あたりは静寂に包まれている。
マイキーはひとりになりたかった。
…わたしは行くべきではない。
すると、また別の足音が聞こえてくる。
建物の影から姿を表したのはたけみっちだった。
たけみっちはマイキーに気付いてからわたしに気付く。
口の前で人差し指を立てればたけみっちはそのまま黙ってわたしの横まで来てくれた。
そのすぐあと、マイキーの声が聞こえてきた。
「…ッ、良かった、ケンチン…ッ、……ッ！」
マイキーが泣いている。
嗚咽を漏らして泣いている。
『……ッ、』
本当は今すぐにでも飛び出して行きたい。
怖かったね、って、
ドラケン、ホントに良かったねって、
一緒に泣いて喜びたい。
だけど、マイキーはそれを望んでいないと思うから。
「心配かけさせやがって…、」
わたしは陰で見守る事しか出来ない。
『…』
泣くことは決して弱いことではないとわたしは思う。
大丈夫。
大丈夫だよ、マイキー。
わたしだけじゃない。
みんなだってきっと受け入れてくれる。
みんなマイキーのこと大好きだから。
そのままのマイキーでいいんだよ。
マイキーが望めばわたしはいつだって肩を貸す。
それはずっと昔から変わらない。
だけど、
だけどまだ…その日は来ないのかな。
「…」
『…』
「Aさん…」
たけみっちは何でも顔に出てしまうらしい。
今は困った顔をしている。
『…ごめんね、行こっか。』
「はい、」
小さな声でそう言えばたけみっちは頷いてくれた。
そしてそっとその場を後にした。
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Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 更に返信頂いてありがとうございます!!!!励みになります!!頑張ります(๑و•̀ω•́)و (2022年10月30日 14時) (
レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - Tmwixxさん» 姫なら……破け、る…www読むにきまってます！更新待ってますから！頑張ってください！ (2022年10月30日 12時) (レス) @page20 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 奏さん!!コメントありがとうございます!!嬉しいです!!浴衣……破れ…るんでしょう！姫なら!!笑引き続き楽しんで頂けたら幸いです!!これからもよろしくお願いします┏○ﾍﾟｺ (2022年10月24日 21時) (レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めちゃくちゃ良かったです！浴衣って破れるもんなの…？頑張ってください！更新待ってます！ (2022年10月24日 9時) (レス) @page10 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年10月21日 22時
