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プロローグ ページ1

▽▲▽▲



飛び散ったガラスの破片が、僕の頬を切った。
嗅ぎなれたはずの煙草の匂いが今日はやけに強く感じる。

壁際まで追い詰められた僕は、お父さんに胸倉を掴まれる。食事も碌に取らされていない僕は、人よりもひと回り小さかった。


「ごめんなさい、ごめんなさい」
「なんでお前はそんなに、出来が悪いんだ!!」


難関大学を首席で卒業し、経営者となったお父さんとは反対に、僕は成績が悪く、お父さんはその事がいつも気に食わないようで僕に暴力を振るう。


「お前のせいでなぁ、俺らのプライドが傷つけられるんだよ!!」


お父さんはそう言って僕を放るように壁に向かって投げる。痛い。額と生え際の間から、暖かい液体が伝う。


投げられた先には、この光景をただ立って影で覗いている姉がいた。実の姉ではない。お父さんとお母さんの本当の子どもだ。

姉はいつも僕を助けてくれない。いや、姉だけじゃない。母さんもだ。


「あんたなんか引き取らなきゃよかったわ」


母さんはそう言って、僕の二の腕に煙草を押し付ける。また新たに火傷の痕が増えた。


「ごめんなさい、ごめんなさい…」


冷たい視線で僕を見下すお母さんは、いつもテレビに出ている「娘を難関小学校に入学させた教育評論家」の面影すらなかった。


「謝ることしか出来ないの?」


お母さんはいつも、僕にそう言った。


「ほんとにあんたは不出来ね」


お母さんはそう言って僕の腹を蹴った。壁際にいた僕は、蹴られた衝撃で壁に強く背中を打ち付けられる。

▽→



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しふぉんぬ(プロフ) - うみさん» ヤンデレ通り越して軽くサイコパスですが。 (2018年4月17日 22時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - ヤンデレっていいよね !! 裕翔君のキャラすこ (2018年4月17日 21時) (レス) id: 0912b72df7 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉんぬ(プロフ) - ムーミルさん» ムーミルさん初めまして!コメントありがとうございます。楽しんでもらえてるようで私も嬉しいです(*^^*) 更新も頑張りますのでこれからもよろしくお願いします( ..)" (2018年4月6日 18時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)
ムーミル - 初めまして。君と溺れて、ドキドキしながら読ませていただいています。  影なから応援していますので焦らず更新頑張ってください! (2018年4月6日 18時) (レス) id: 0645e67767 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉんぬ(プロフ) - ラーグさん» 既視感のある設定ですみませぬ ありがとう!頑張りマース (2018年4月2日 7時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しふぉんぬ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年3月31日 11時

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