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ふと僕は、キッチンにいたお父さんを見る。シンク下の棚から何かを探している。僕は嫌な予感がした。なぜならお父さんが探っているあの棚には、包丁が入っているということを僕は知っていたからだ。


「…お前みたいな不出来な奴にはお仕置きだ」


お父さんはのろのろと僕の方へと近づく。手元にある銀色が、キッチンの明かりを反射させてきらりと光った。お母さんも姉も、お父さんを止めようとはしなかった。そこで悟らずとも僕ははっきりとわかった。


僕は殺される。


ゆっくりと、ナイフが振り上げられる。逆光でお父さんの顔はよく見えない。


お父さんがナイフを振り下ろそうとした、その時だった。広いリビングに、電話が鳴り響いた。


お父さんは音に驚いた様子で一瞬止まった。僕はその隙にお父さんの腕のあいだを通り抜け、玄関に向かって走った。必死だった。

声が聞こえた。怒鳴り散らす声。鳴り響く電話の音も掻き消された。それでも僕は裸足のまま、夜の冷たく刺々しいアスファルトを走った。

それからお父さんとお母さんと姉がどうなったのか、僕は知らない。

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しふぉんぬ(プロフ) - うみさん» ヤンデレ通り越して軽くサイコパスですが。 (2018年4月17日 22時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - ヤンデレっていいよね !! 裕翔君のキャラすこ (2018年4月17日 21時) (レス) id: 0912b72df7 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉんぬ(プロフ) - ムーミルさん» ムーミルさん初めまして!コメントありがとうございます。楽しんでもらえてるようで私も嬉しいです(*^^*) 更新も頑張りますのでこれからもよろしくお願いします( ..)" (2018年4月6日 18時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)
ムーミル - 初めまして。君と溺れて、ドキドキしながら読ませていただいています。  影なから応援していますので焦らず更新頑張ってください! (2018年4月6日 18時) (レス) id: 0645e67767 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉんぬ(プロフ) - ラーグさん» 既視感のある設定ですみませぬ ありがとう!頑張りマース (2018年4月2日 7時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しふぉんぬ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年3月31日 11時

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