生徒２１「噂のエース君」 ページ22
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「あー頭痛い...二日酔いかな」
学校の廊下を歩きながら、ズキズキと痛む頭を抑えて重い足取りを動かす。
あの後乾杯した私と烏養さんは意気投合してバレーの話をしながら酒を煽った。
思いの外弱かった烏養さんに水を飲ませようとしたが、絡み酒の末いつの間にか酒と等価交換していた。
酔い潰れた烏養さんを家まで送り届けたのはいいが、まさか学校近くの坂の下商店だとは思わなかった。
多くの生徒が部活帰りに寄る商店で澤村も「よし肉まん奢るぞ！」と言っていたので、まぁ烏養さんとはまたどこかで会うだろう。
「そういえばあの人コーチがどうとか、しつこい奴がいるとかなんとか言ってたな...」
「「"旭"？！」」
「ん？旭？」
ゆったり歩いていた目の前で菅原となぜか三年の教室にいる日向と影山、そして高校生に見えない大柄の生徒がいた。
菅「紹介するよ、この前入った日向と影山」
旭「おぉ一年か」
「「ちわっす！」」
エースの旭くん。
容姿と体型から頼もしさ、いや怖さ全開だが作られてる表情がまだまだ幼い。
少し話して旭が日向の肩に手を置いて「頑張れよ」と言ったが、「一緒に頑張らないんですか？」と無邪気に質問してるあたり日向はやはり天然だ。
案の定、顔を曇らせる旭に日向はエースになりたい、本物が見たいと言葉を募らせる。
旭「悪い、俺はエースじゃないよ」
申し訳なさそうに言いながら去っていく旭の後ろ姿を見て私はどうにもやるせない気持ちになった。
影「あの、怪我とかですか？」
菅「いやそういうのじゃないんだ、」
バレーを嫌いになったかもしれないのが問題、と菅原は呟く。
そして旭という人物がどれだけ烏野のエースとして頑張ってきたのかを、みんな信頼して認めていたのかを日向達に言った。
菅「でも、ある試合で旭のスパイクが徹底的にブロックに止められてさ。あいつ人一倍責任感じちゃう性格だから、」
心配する声に私は歩いてきた廊下へ逆戻りした。
旭くんは見た目より繊細な心の持ち主のようだ、でも彼のことは責められない。なぜなら何度ボールを放ってもブラックされ続ける気持ちがわかるから。
でも、その同じくらいブロックのない開けたコートへは打つスパイクが1番気持ちいい。
「...でもまぁ、あの感じだと大丈夫そうかな」
だって彼の目には明らかに未練と執着が残っていた。
だから菅原、安心して
彼はまだバレーを嫌いになってない
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でんでんでん - お願いですぅぅううう更新してくださいいいいい大好きなんです😭😭😭 (7月7日 0時) (
レス) @page46 id: 92be24dccc (このIDを非表示/違反報告)
アイスみたいな？？ - うわぁぁぁぁ続きが気になりますぅ！！！！更新頑張ってくださいまし！！ (2021年10月30日 1時) (レス) @page46 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
youyuetaoze(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年6月11日 7時) (レス) id: d01cf80ca9 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ああさん» ありがとうございます！可愛いは正義！！これからもよろしくお願いします。 (2020年4月23日 15時) (レス) id: 71b6ca274a (このIDを非表示/違反報告)
ああ(プロフ) - めっちゃ好きな感じです！のやっさんがかわいい…。これからも頑張ってください！ (2020年4月5日 13時) (レス) id: 33ccc4dd69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2016年10月25日 10時
