【ハイキュー】今日から烏野高校の教師になりました。

生徒２「深呼吸して」 ページ3

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彼と話をしてる時間はなんというか犬とじゃれ合ってるような気分で癒された。


これが世に言うわんこ系男子か...



「ありがと、えっと」


日「日向翔陽って言います！」


「日向ね、またどっかで会おう。ほら授業に遅れるから早く行った行った」


日「あー！！やべ遅刻！じゃあまたねお姉さん！」



廊下を走りながら手をブンブンと激しく振り、たまたま通り過ぎた先生に「廊下を走らない！！」「はい！」と怒られていた。


最後まで飽きない面白い生徒だったなぁ。その子のクラスを担当できたらいいのに。



「って武田先生なんでそんなに息切れしてるんですか？！」


背後からゼェーゼェーと膝に手を置き青白い顔を浮かべながら此方を見ている武田先生にギョッとした。



武「はぁーーー、だってAさん、ぜぇ、いなかったから...」



一息ついて落ち着いた後に言われた言葉にピキって青筋を立てそうになったが相手はあの武田先生、怒りたくても怒れない。


そして武田先生のことだ、約束の時間に遅れたから急いで玄関に行ったが居なかったから学校中探し回ったに違いない。


見事にすれ違ったわけだ。



「玄関にずっといたら不審がられるので職員室に来ましたが、あのままそこにいた方がよかったですね。すみませんでした」



向こうが全面的に悪いわけではないので謝ったら武田先生が土下座する勢いで頭を下げてきた。


毎回思うがその癖はやめたほうがいいと思う。
確かに有効的だが。



武「こ、こちらこそすみません！僕が早く行かなかったからこんなことには...」


すごく落ち込まれてしまった。

そこまで怒ってないんだから気にしなくてもいいのに。


「先生怒ってないので大丈夫ですよ。どちらかというと私の仕事内容の方が気になるんですけど、」


武「あ！すいません、もうすぐHRが終わりますね。えっと、とりあえずこの紙に書かれてあるクラスを順に授業をしてもらえば大丈夫です」



渡された紙には1週間分のクラスの予定表が書かれてある。


これは1年間続けるのか...きついな。


苦労が顔に出ていたのか武田先生がにこやかに笑った。


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