生徒18「ご来光様を拝む」 ページ19
.
それから翌日、私は昨日のことが忘れないでいた。
息遣い、熱、ボールを打ち付ける音、そして勝利への気迫。何もかもが懐かしさを呼んで、心が軋む。
「いやいや、落ち着け自分」
それよりも気になることがあった。
"烏野の守護神"
澤村が言っていた守護神という言葉、これは守備のことだと仮定するとリベロに行き着く。
今はいないようだが、リベロが入れば問題のレシーブが大幅にカバーはされる。
リベロというのは守備としてボールを落とさないこともそうだが、次の攻撃へつなぐ大事な役割だ。
いるといないとじゃ、180度変わる。
「今日も顔を出しておくか...」
気になったとかじゃないが、昨日手伝うって言った手前行かないわけにもいかないよね?うん、それだ。そういうことにしとこう。
なんだかんだと生意気な高校生に英語を教え、忙しい1日が終わり放課後は部活動に励んでいる生徒を横目に私は第二体育館の扉を開けた。
ドッ...
影山のサーブが横切り、静かに返される瞬間を目の当たりにして口が塞がらなかった。
完璧なサーブレシーブ
?「すっげぇサーブじゃねーか。すげぇやつが入ってきたな」
田「おお〜っ、ノヤっさぁ〜ん!!」
西谷夕、2年、身長159cm
なんとリベロ向きの体型なんだ...というか待って、小さいからってこんな才能のある子そうそういないよ?なのに烏野はなんなの?
なぜこの高校は今まで無名だったのか、謎である。
「ねぇ、そこの君」
西「え、俺っすか?」
「そうそう、西谷...だったよね?こっちに来てくれる?」
西「いいっすけど、お姉さん誰?」
と言いながらトテトテと早歩きで来た西谷の後ろから菅原が慌てるように大声でこちらに呼びかけた。
菅「おまっ、ここの先生だべ!あとバレーのコーチだ!」
「いやコーチじゃなくてお手伝いなんだけど...」
西「そうなんですか?!俺、西谷夕って言います、先生よろしくお願いします!」
「私は佐藤A、英語を教えてる。よろしくね西谷、っとそれよりも...」
目の前にいる小さな男の子の頭から肩、腕、胸、腰を撫でるようにして手を滑らせた。
くすぐったいのか、反射的に身体を震わせながらも私のしたいようにさせてる。
クソ、反応がいちいち可愛いなおい
西「せ、せんせい...?」
「あぁごめんね、それにしても本当にリベロに特化した身体だね。さすが守護神様だ」
.
生徒19「太陽は雷を鳴らす」→←生徒17「これは合法なのか?」
600人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
でんでんでん - お願いですぅぅううう更新してくださいいいいい大好きなんです😭😭😭 (7月7日 0時) (レス) @page46 id: 92be24dccc (このIDを非表示/違反報告)
アイスみたいな?? - うわぁぁぁぁ続きが気になりますぅ!!!!更新頑張ってくださいまし!! (2021年10月30日 1時) (レス) @page46 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
youyuetaoze(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってください! (2021年6月11日 7時) (レス) id: d01cf80ca9 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ああさん» ありがとうございます!可愛いは正義!!これからもよろしくお願いします。 (2020年4月23日 15時) (レス) id: 71b6ca274a (このIDを非表示/違反報告)
ああ(プロフ) - めっちゃ好きな感じです!のやっさんがかわいい…。これからも頑張ってください! (2020年4月5日 13時) (レス) id: 33ccc4dd69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:椿 | 作成日時:2016年10月25日 10時