生徒13「ピンチサーバー」 ページ14
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とりあえず、今の所第3セットは優位に進んでいる。
後から聞いた話第1セットは青葉城西に取られたが第2セットは取れたらしい。
ということはこれが最後の決着。
「やっぱりなんか変...」
青葉城西のチームに拭いきれない違和感。そしてアップをしながら試合を見ている及川の目。
これは、彼が入ってきた時には大変そうだ。
21対24であと1点で烏野が勝とうとした時、ホイッスルが鳴る。及川が入ってきた。しかしセッターとしてではなくピンチサーバーとして。
ボールを片手に及川は言った。
及「いくら攻撃力が高くてもさ...その攻撃まで繋げなきゃ意味ないんだよ?」
指をさしたのは月島。
どういう意味なのかわからないというような顔をする本人と周り。けど、私にはわかる。
これは、やばいな。
「月島!くるよ!」
声をかけたが案の定ジャンプサーブをやった及川のボールは一直線に月島へと向かう。そのボールを腕で弾かれ、二階のギャラリーまで当たった。
青ざめる一行と悔しそうな顔がちらほら。
腰に手を当てた及川は自分の読みが当たっていたことに笑みを浮かべる。
及「うんやっぱり。途中見てたけど...6番の君と5番の君、レシーブ苦手でしょ?一年生かな?」
当たってる。
やはりアップの時に私たちのチームの観察していたのか。初めて会った時と大違いだ。
図星に声を漏らした5番の日向と悔しそうにする6番の月島。
指をさした場所に正確にボールを扱う及川は一言でいえば化け物。加えてあの威力、さすが青葉城西の主将、これが彼の力か。
及「じゃあ、もう一本ね」
また月島を狙う。しかも同じコースに同じ技。
どれだけ苦手でも月島にとって屈辱以外何もないはず。少なくとも私はそう思う。
日「おいこら大王様!俺も狙え!!取ってやる!!」
日向、あなた自分が何言ってるかわかってる?そしてなぜ及川が大王様?
あと月島お願いだから突っかからないであげて、
月「みっともないから喚くなよ!」
日「なんだと!?バレーボールはな!ネットのこっちっ側に居る全員、もれなく「味方」なんだぞ!!」
嫌そうな顔をする月島、それと反対に嬉しそうにする田中。私はというと、目を見開いてる。
まさか日向がそう思っていたとは、「あっ!A先生それ俺が言ったやつです!」...だよね。しかし田中もいいこと言うな、そして受け売りだけど使う日向も。
さて、ピンチだけどこれからどうする?キャプテン?
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でんでんでん - お願いですぅぅううう更新してくださいいいいい大好きなんです😭😭😭 (7月7日 0時) (レス) @page46 id: 92be24dccc (このIDを非表示/違反報告)
アイスみたいな?? - うわぁぁぁぁ続きが気になりますぅ!!!!更新頑張ってくださいまし!! (2021年10月30日 1時) (レス) @page46 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
youyuetaoze(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってください! (2021年6月11日 7時) (レス) id: d01cf80ca9 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ああさん» ありがとうございます!可愛いは正義!!これからもよろしくお願いします。 (2020年4月23日 15時) (レス) id: 71b6ca274a (このIDを非表示/違反報告)
ああ(プロフ) - めっちゃ好きな感じです!のやっさんがかわいい…。これからも頑張ってください! (2020年4月5日 13時) (レス) id: 33ccc4dd69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 | 作成日時:2016年10月25日 10時