観戦少女 (ページ6) - 小説/夢小説

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「笠松幸男だ、よろしく」

『白石Aです。お邪魔します』

今日は誠凛対秀徳。
つまりさっきの人達が対戦相手。

早く始まらないかなぁと私はわくわくした。

「白石さんはどっちを応援してるんッスか？」

『誠凛だよ！私誠凛高校なんだー』

「えっ！？マジ！？」

『うん！あそこの10番と11番の人はクラスメイトなの』

「黒子っちと火神っちとクラスメイト！？！！？」

『うん、そうだよ？』

「俺、黒子っちとは中学一緒で～～～～～～～～～～～～～火神っちとは～～～～」

永遠と喋る黄瀬くん。
ついにうるせーよ！と笠松さんにしばかれてた。

『あ、こっち気づいた。おーい！大我ー！黒子くーん！」

2人はこちらに手を振ってくれたと同時に、少し驚いたような顔をしていた。
私はこの時席から立って身を乗り出していたから気づかなかったけど、うしろで黄瀬くんも手を振っていたらしい。

試合が始まると私は集中して見るタイプで、だいたい周りの人が喋ってることは聞いていない。

「練習試合の時より上手くなってんな、あいつら」
「そッスね、早くリベンジしたいッス～！」
「…にしても、白石さんすげぇ集中してんな」
「本当にバスケが好きなんスね」

『はぁぁぁっ！すっごくドキドキした～！！』

最後逆転して、また逆転されそうになって、黒子くんと大我が阻止して…
数秒の中に熱い試合がある、これだからバスケは大好きだ。

『あ、黄瀬くんと笠松さん、すいません。私試合になっちゃうとつい夢中になっちゃって…』

「いや、そんだけ楽しそうに見てたら邪魔したくなくなるし気にすんな。白石さん、ほんとにバスケが好きなんだな」

『はい、大好きです！笠松さんもバスケやるんですよね？見てみたいなぁ』

「こないだ誠凛と練習試合やったぜ。見に来たら見れたのにな」

『そうなんですか！？練習試合はさすがに見に行けないから羨ましいです！次ある時は絶対行きます！ってあれ？黄瀬くんは？』

「あそこで女に囲まれてる。まぁいつもの事だよ」

指をさした方を見ると、黄瀬くんは女の子に囲まれていて困った顔をしていた。