観戦少女 (ページ42) - 小説/夢小説

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:76,902 hit

42 ストリートページ42

快晴のとある日に私はストリートバスケの会場にいた。
今日は大会をやっているらしく、人が多く賑わっていた。

『んー、確かこの辺のはず…いた！タツヤ！！』

「How have you been？…って、聞かなくても分かりそうだね、A」

『Of course！元気よ』

タツヤはアメリカ帰りが抜けないのか、人が大勢いる所でキスしようもしてきた。

『ここアメリカじゃないから、ね？』

私は辰也の唇に人差し指を当て止める。

「じゃあ、2人になった時ね」と、ウインクをしてきた辰也はそろそろ自分がモテるのを自覚した方がいい。

「むろちーん、その子がAちゃんって子～？」

ずっと辰也の隣にいた大きな人がお菓子の袋をあけながら聞いてきた。

「そうだよ。A、こっちは高校が同じでチームメイトの敦だよ。連れてくるつもりなかったんだけど、来るって聞かなくて…」

『そうだったんだ。私は全然構わないよ！初めまして、白石Aです。よろしくね』

「室ちんから色々聞いてるよ～よろしく～」

色々ってなんだろ、変な事じゃなかったらいいな。

「じゃあ俺はその辺散歩してくるからあとは2人でごゆっくり～」

そう言って敦くんはどこかへ行ってしまった。

「A、今日は1日空けてくれたんだよね？」

『1日空けろって言ったのは辰也でしょ？』

「はは、そうだったね。それじゃあ、デートしようか！」

『素直に観光案内してって言えばいいのに』

「でもその前に、ここのストリートの試合をやりたくてね。どこかのチームに混ぜてもらおうと思ってるんだ」

混ぜてもらうチームに目星をつけているらしい辰也はそのチームをちらっと見た。

『それなら私コンビニで飲み物でも買ってこようかな。その間に辰也は交渉してきなよ』

またあとでね、と言って私はコンビニへ向かう。

お茶を購入してレジに向かう。

「あらら～お財布わすれちゃったのね～」

この声、聞いたことあるような…？
声の主の方をみると、高身長だったのですぐに分かった。