観戦少女 (ページ39) - 小説/夢小説

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そして合宿の日々は過ぎていき、気付いたら合宿は最終日。
私は夜ご飯の準備もほとんど終わり、部屋でのんびりしていた。

～♪
着信氷室辰也

『Hello,What's wrong？(もしもし、どうしたの？)』

「Hi,Do you want to go out with me?(やぁ、デートしない？)」

『Are you in Japan now?(今日本にいるの？)』

どうやら辰也は今日本に帰ってきていて、秋田の高校に通っているらしい。

それで夏休みに部活で東京まで来る用事があるから、遊ばないかというお誘い。
私はもちろんokと返事をした。

『I hope to see you soon.(はやく会いたいね)』

「Me too.(俺もだよ)」

そして電話を切った。
辰也が帰ってきてるなんて知らなかったし早く会いたい！
大我にも知らせた方がいいのかなって思ったけど、こっちで大我に会ってから辰也の話は一度もしていない。
時々、何かを思い出して苦しむようにリングを見ている姿を何度か見かけて何も話せずにいた。

辰也はこれからも日本にいるみたいだから、今回は1人でいこう。

今日で合宿は終わり。

ずっとご飯作ってたしバスケ部らしいことをした訳じゃないけど、この数日間は濃密な時間だった。

空き時間に宿題もできたし、また大我に教えてあげよう。

「「「ごちそうさまでした！！」」」

今日の夜もみんな全部食べてくれる。
片付けも終わり、明日の朝食分のお米をタイマーセットして今日のやることはおしまい。

合宿最終日の夜は誠凛と秀徳でトランプをした。
伊月先輩と和くんのスピード対決や、4チームに分かれて七並べ、ババ抜きトーナメント…他にも私達は遊んで騒いで楽しかった。