15.月曜日 ページ16
今日は月曜日。
休日も終わり、学校へ行く日だ。
ゴソゴソと制服に着替えて朝食を食べ、その他の準備をしているとちょうど家を出る時間に近づいていた。
「…よし。
じゃあそろそろ行こうかな」
最後に昼食の弁当を鞄に詰めて準備完了だ。
ローファーを履いて玄関を出る。
「おばあちゃん行って来まーす」
「行ってらっしゃい」
そう出発の挨拶をして家の奥から返事が返って来たの確認すると扉を閉めて駅に向かって歩き出す。
「黒助君今日からまた五日間学校に行くんだよ」
『学校ってどんなところ？』
「えっとね、一言で言えば勉強するところ」
『人間って勉強好きなの？』
「んー…、まぁ好きな人もいると思うけど、私はあんまり好きじゃないかなぁ」
『好きじゃないなら学校なんて所行かなくて良いんじゃないの？』
「でもそういう訳には行かないんだよ
将来の為に勉強は必要不可欠だし、あと学校は友達にも会えるしね」
『…ふーん』
そんな会話をしながら歩いて行くと駅が見えてきた。
小さく寂れた駅だ。学校へ行く為の電車一本乗り遅れてしまうと遅刻確定の時間まで次は来ない。
だから余裕を持っていつも到着している。
「黒助君、これから学校終わるまで黒助君とは話せないけど我慢してね」
駅の入り口付近で立ち止まって小声で彼に忠告しておく。
他の人に彼のことが見えないのだったら私がひとりで喋っているように見えるのだろう。
それは流石にダメだ。
『…うん、分かった。
頑張るよ！』
聞き分けが良くて助かった、と内心ホッとする。
「……あの、ちょっとそこ退けてくれない？
通れない」
不意に背後から声がかかる。
突然の声にビクリと肩を震わせて後ろを振り返る。
「すいませッ……ぁ、康介…」
そこには幼馴染が立っていた。茶髪の短い髪に意志の強そうな少しつった目。
身長は175cm程だろうか、結構高くなったものだ。
今まで駅でほぼ毎日のように見かけていたが、遠目だった為身長がどのくらいかまでは分からなかった。
制服は自分の通っている高校の男子のものとは違うため、別の学校だ。
「…？ アッ！！ Aか！！」
「…うん」
吃驚したように大きな声で言う。やはり煩いのは変わっていないようだ。
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ソルジャードリーム - 更新楽しみに待ってます！( ☆∀☆) (2015年5月9日 11時) (
レス) id: 5aa7608348 (このIDを非表示/違反報告)
なのん - 更新早くーーー！面白すぎ！！つづきがきになる(>∀<) (2015年2月8日 8時) (レス) id: 2357c02e3c (このIDを非表示/違反報告)
悠 - この小説良いですね！更新頑張って下さい！！応援してます！！ (2014年9月30日 21時) (レス) id: 266b54b8e8 (このIDを非表示/違反報告)
のほほん族(プロフ) - 私、この作品好きです。更新頑張って下さいね(^o^) (2014年9月27日 22時) (レス) id: c0269819b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆粒 | 作成日時：2014年9月16日 7時
