第百話 ページ2
坂本side
保健医「あんたたち！！！何してるの！！静かになさい！！
折角気を使って出ててあげたのに、騒いで！！ちょっと二人ともそこに座りなさい！！！」
勢い良くドアが開かれたと思うと、先生の俺たちにも負けないぐらいの大きな怒鳴り声が響いた。
男子、坂本『あ、やべ』
そう二人同時に呟いて素直に従った。
…それから昼休みが半分終わる頃まで説教は続いた。
男子「…なぁ悠太」
坂本「何？」
男子「俺、腹減ったんだけど」
…そういえば。
戻してしまって今俺の胃の中にはほとんど何も無く、空っぽの状態だった。
それを認識した瞬間一気に空腹感が押し寄せる。
坂本「…俺も…腹減った」
じっ…とお互いの顔を見合わせ、ほぼ二人同時に笑い出した。
男子「あ、そういえば悠太、もう調子は大丈夫なのか？」
坂本「あぁ。大丈夫。元気になった！
それより！！何か食べたい」
一旦自覚してしまえば空腹感は否めない。
今にもお腹と背中がくっつきそうだ。
男子「じゃあ購買で何か買おうか」
坂本「おう！」
…そしてパンを三つも四つも購入し、屋上でそれをもごもごと二人で頬張る。
坂本「…うーん、どうすればいいんだろうな」
落ち着いた頭を回転させて思考を巡らす。
Aという子を思い出す方法。
男子「…Aの事？」
坂本「そうそう。どうすれば思い出せるかと思って」
食べ終わったパンの袋を折り畳みながら空を仰ぐ。
相手の方も同じように空を見上げてポツリと零す。
男子「写真は？写真で顔を見たら思い出せるんじゃねーの？」
バッ！とそう言った男子の顔を見る。
それだ…！
坂本「それだ！もしかしたら思い出せるかも知れない！」
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ちょっこれーと - 最後の同級生の子と夢主ちゃんの告白シーン､可愛すぎやろ……( ^ω^ ) (2022年1月31日 0時) (
レス) id: 796db9a12e (このIDを非表示/違反報告)
あ - うわーオチも最高 (2021年2月8日 3時) (レス) id: 3de58ab355 (このIDを非表示/違反報告)
秋穂 - 怖かったけど感動しました...最後の付け足しがまた良い感じに怖い... (2019年3月26日 17時) (レス) id: 03b7d5bfd5 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - 最高です！！面白かったです！！小説の書き方と物語などがうますぎて憧れます♪ (2019年2月22日 11時) (レス) id: c181c25be4 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 辛すぎる…!でもそこが面白かったです。改めて人の愛というのがどんなモノか学べました。ありがとうございます。 (2018年11月20日 6時) (レス) id: 9baab70cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆粒 | 作成日時：2014年5月22日 19時
