生放送 ページ31
CM中、ミリアンのメイクさんがしきりにミリアンの髪をセットし直していた。
Aは客席からの声援に答えるのに忙しかった、なるべく皆と目を合わせ耳に届いた言葉には「ありがとう！」や「私も大好きよ！」と答えた。
エド 「さて、まだまだいろいろ質問しちゃうよ！さっそく、Aはどんなタイプが好みなんだい？」
A 「そうねぇ、周りがちゃんと見えていて気遣いができる人がいいわ！」
ミリアン 「それは大事よね、あとはハンサムで背が高くて、笑顔が素敵な人がいいわよね！」
客席から笑いがおこる。
エド 「Aもルックスがいい方が好きだろ？ミリアンみたいに」
A 「うーん正直自分がどんな外見の人が好みかハッキリとはわからないの」
ミリアン 「そうね、じゃあダニエルとロブとトムなら誰が１番好み？」
A 「え？」
《そんな質問するなんて聞いてなかったわ！》
Aは固まってしまった、生放送だ、このままだんまりしていては放送事故になってしまう。Aは自分がだんまりして口をパクパクしている様子がネットでエンドレスにループする映像を思い浮かべた。
《早く何か答えなきゃ！！》
A 「えっとー、そうね、その3人ではないけれど、ハリーポッターのキャストではアランが好きよ！ずっと憧れていたし！」
Aはそれでファンだという意味だと伝わると思ったし同年代から選ぶよりリアルにはならないと思っていた。しかし、
ミリアン 「あらあなた意外とかなり年上でもいけるのね！きっと明日にはアランもランキングにエントリーされるでしょうね！」
《え？なんかアランを巻き込んじゃったかも…》
Aがなんとか訂正をする間もなく次の質問に移ってしまった。
放送時間ももうすぐ終わりなので二人とも早口に喋っていてAはついていくのがやっとな状態である。もうこのまま放送終了まで突っ走るのが二人のスタイルのようだ。
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作者名：chibamituki | 作成日時：2019年5月20日 20時
