アラン ページ29
《ジェームズの好きな人って誰なんだろう？》
ジェームズの相談を聞いてからずっとその事を考えていた。
《ジェームズに好かれている誰かは幸せだなぁ。》
アラン 「A、どうしたの？考え事？」
A 「あっアラン、うんちょっと考え事です。」
アラン 「話だったらいくらでも聞くからね」
A 「ありがとうございます」
アラン 「本当に話したくなったらいつでも言ってね、そうだ、この前の蕁麻疹はちゃんと治ったかい？」
A 「大丈夫です！本当に恥ずかしいかぎりです……」
アラン 「君は純粋で素直なんだよ、良いことだと思うよ」
A 「でもこういう仕事してて嘘もつけないなんて……」
アラン 「逆に俳優として演技に嘘がないってことだから素晴らしいじゃないか。」
A 「うーん、そうですかね？でもアランにそう言ってもらえて嬉しいです、アランは私が１番尊敬している俳優さんですから！」
アラン 「本当に？蕁麻疹でてないか確認していい？」
A 「ははは どうぞ笑」
Aがそう言うとアランは本当にAの腕を確認し始めた。
アラン 「ふむ、嘘ではないようだね笑 あれ？このキズどうしたの？」
A 「あっそれはこの前のパーティーの日にやけどしてしまって」
先日のパーティーで油がとんでやけどしてしまった跡がうっすらと残っていた。
アラン 「気を付けなきゃダメだよ、大事な体なんだから」
A 「はい、すみません気をつけます」
アランは手首のキズをなでてくれた。そしておもむろにキズにキスをした。
《えっ？》
アランもしまったという顔をしていた。
アラン 「あっ！ご、ごめんよ、そのー、手がすごくキレイだったからついしてしまったよ」
めずらしくアランはあわてているようだった、本当に無意識にしてしまったようだった。
Aは少し放心状態であったがアランがキスしてくれた場所がジンジンしていることはわかった。
アラン 「本当にごめんよ、やけど早く治るといいね」
そう言うとアランは足早に去っていった。
《なんか私、恋愛解禁されてからみんなにときめいてない？ブランクがありすぎてなんでもかんでもドキドキしてるのかな？
こんなんじゃみんなのこと好きになって一人を選べないかも……》
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作者名：chibamituki | 作成日時：2019年5月20日 20時
