オリエンタル蕁麻疹 ページ24
少しの沈黙、オリバーとジェームス、そしてアランまでもがAに注目している。
ボニーは遠くから心配そうに見守っていた。
A 「……お店の名前はわからないの…」
ポリポリポリ
ジェームス 「そうなんだ？じゃあ場所とか電話番号でもかまわないよ？」
A 「えっーとー、それもわからない……」
ポリポリポリポリポリポリ
アラン 「あれ？A！腕が真っ赤だけどどうした！？かゆいの？蕁麻疹？」
エマ 「もう！A！あなた嘘つくのヘタすぎ！！嘘ついたら蕁麻疹でるなんてマンガじゃない！本当の事言いなさい！」
オリバー 「なになに？どういうこと！？」
A 「ごめんなさい！嘘だったの！この料理私が作ったの！」
Aは泣きそうになりながらそう打ち明けた。
あきれられると思った、嘘はキライなのにさっそく自分でついてしまって自分であきれた。
プッ！ハハハッ！
最初に笑ったのはジェームスだった。
ジェームス 「なんだー！なんか変だと思った！でもなんでそんな嘘ついたの？」
A 「私が作ったのって言ったらみんなが無理してお世辞言ったり残したりしないようにしちゃうと思ったから…」
オリバー 「いやいや、本当においしいからそんな心配いらないのに！」
アラン 「そこまでみんなに気を使わなくていいんだよA」
ジェームス 「君って本当にかわ……」
Aはジェームスの言葉を待ち見つめていたがジェームスはパッと目をそらしてしまった。
ジェームス 「…かわってる」
そう言ったジェームスの顔は赤く、オリバーは何かを察してニヤニヤしていた。
アランも何かを察したようだがAは全く気にしていない。
料理はほんとに好評でみんなたくさん食べてくれた。そろそろデザートを出そうかなと思っていたところに
トントン
エマ 「あっ！ダニエルかも！さっき向かうって連絡来てたから！Aでてくれる？」
ダニエルは来れないかもと言っていたが来てくれたようだ。
A 「はーい！」
ガチャ
ダニエル 「やぁ！おくれてごめんよ！
A 「ううん！来てくれてありがとう！すごく嬉しい！」
ダニエル 「前から君のことすごくかわいいって思ってた、本当に付き合っちゃう？」
A 「え？」
え？も言い終わらないうちにダニエルは急にAにキスをした、ホッペやおでこではなく唇に、しかもチュッとかではなくチューーッとAの後頭部を押さえての長めのやつだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chibamituki | 作成日時：2019年5月20日 20時
