ルパート ページ21
トントン
何人かが集まり初めて忙しくなってきた。エマはちょっとだけトイレに行ったのでドア係を任せられた。すると誰かが来たようだ。
A 「はーい！」
ガチャ
ルパート 「……あれ？エマは？」
Aがドアをあけたとたんにルパートの顔がひきつったのはAにもわかった、
A 「あっエマは今手が離せなくて、ごめんね私で…」
ルパートとの初めての会話は予期せずこんな感じだった。
ルパート 「いや！あの！違うけど！えっーと、これチョコレートなんだけど、」
A 「わぁ！嬉しい！私チョコレート大好き！！」
ルパート 「やっぱり実際にもそうなんだ」
A 「え？」
ルパート 「いや！その…あの…お招きありがと！」
ルパートはササッとトムの方に行ってしまった。
トム 「なぁルパート、あのニュース見たか？」
ルパート 「もちろんだよ、急展開すぎるよ、まだ心の準備が…」
トム 「ハハッ今から準備しなきゃな、でももしかしたらお前が選ばれるかもよ？」
ルパート 「は？それはないだろ？」
そう言いながらそうなった場合を想像してみるルパート。
トム 「そんなこと言って、今そうなったらって想像してるだろ？」
ルパート 「なんでわかるんだよ？開心術使うのやめろよ」
トム 「ところで質問なんだけど、ダニエルとロブはわかるんどけどあとの二人はなんでエントリーしてるんだ？」
ルパート 「お前ドラマ全く見てないの？」
トム 「いや最初の方はみたんだけどそれから忙しくなっちゃって」
ルパート 「あぁなるほど、じゃあ説明すると、スキャンダーケインズはドラマでAのいわゆる相手役なんだよ。もう一人のノアもドラマで共演してる、1曲コラボとかもしてる。」
トム 「なるほどな。さすが大ファン、詳しいな。」
ルパート 「おい、それは言うなって言ってるだろ！」
ルパートはまわりに聞かれていないかキョロキョロして確認した。
トム 「大ファンのスターの家に来るってどんな感じだ？」
ルパート 「俺もうすぐ死ぬのかな？って思ってる、運を全部使った気分。」
トム 「今お前が座ってる所もAがいつも座ってるんだぞ」
ルパート 「そうだよな…」
感慨深そうにソファーをなでなでするルパート。
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作者名：chibamituki | 作成日時：2019年5月20日 20時
