カレンの希望 ページ11
カレン 「あなた、ボーイフレンドを作る気はない？」
A 「は？」
Aは全く思ってもみなかったことを言われポカンとした。
カレン 「あなたもいい年だし、そろそろボーイフレンドの一人や二人作った方がいいんじゃないか？って」
A 「えっ今まで散々スキャンダルはダメよって言ってきたじゃない、それに二人ボーイフレンド作ったらダメでしょ」
カレン 「言葉のあやよ、もちろんこれからも誰かを悲しませるようなスキャンダルはダメよ、でもね、あなたの年頃で恋愛してないっていうのも不健全なんじゃないかって社長が言うのよ。」
A 「社長がそう言ったから彼氏を作りなさいって、そう言うこと？」
カレン 「ううん、実は前々から私もその事が心配ではあったの、あなたをキャラクターのために縛っているんじゃないかって、女性として大事な時期を仕事のために犠牲にしてるんじゃないかって。」
A 「そんなことないわ、あのね、話したことはなかったけど、私は仕事と恋愛を一緒にできる気がしないの。今までいろいろ初めての事とか勉強しなきゃいけないことがたくさんあったし、恋愛してるヒマがないのよ、駆け引きとかもめんどくさいし。」
カレン 「あなたがそう思ってしまうくらい仕事を詰め込んだ事は申し訳ないと思ってる、本当にごめんね、でもね、恋愛はやっぱり楽しいものよ、駆け引きもふくめてね！」
A 「正直、『メールはすぐ返さない』とか『誘いには１度断る』とかとてつもなくめんどくさい」
カレン 「ふふっ、たしかにね、もちろん駆け引きなくストレートに恋愛してる人だっていると思うわ。
それじゃあ恋愛も勉強のひとつだと思えば？演技の幅も広がるし表現力の向上、とかね！
とにかく、ハリーポッターの撮影中はドラマもお休み、周りにイケメンもたくさんいる、しかもタイプもそれぞれ違うし、ボーイフレンドを探すにはもってこいだと思うの！」
A 「カレン……この映画を受けさせたかったの、それも理由だったの？」
カレン 「多少ね！とにかく！会社も私もあなたが恋愛することを良く思っていることを覚えておいて！」
A 「考えてはみる、でももしボーイフレンドができなくてもしょうがないって思ってよね！」
カレン 「絶対にできるわよ！何人でもできるわ！私も精一杯サポートするから！」
A 「う、うん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chibamituki | 作成日時：2019年5月20日 20時
